血液クレンジングだけじゃない!僕も引っ掛かりそうになったインチキ療法!

さて、近頃のニュースで「血液クレンジング」なるものが流行っています。

これがニセ医療であるかどうかは私は医師でもないし、科学者でもないのでわかりません。

ただ、僕も昔ニセ医療っぽいのに勧誘されて100万円以上だまし取られるところだったので、その経緯とどうすれば防げるのかを書いていきたいと思います。

目次

きれいなお姉さんからの怪しい勧誘

10年以上前ある繁華街を歩いていた時に、きれいな若い女性の方から

「簡単なアンケートと新製品のデモを体験してくれませんか?」

とお願いがあったので、用事も済ませた後だし承諾しました(今思えばここでお断っておけばよかった)

ついていくと雑居ビルの中ですが歯医者のような感じで白を基調とした内装で非常に清潔感があり、本当に病院のようでした。

そしてアンケートは健康に関する事でしたので一通り回答すると、今回の新製品が肩こり(アンケートで肩こりがひどいと解答した)などにぴったりなので、ぜひ試してほしいといわれたので試してみることにしました。

怪しい足湯が登場

新製品とはただの足湯の機械でしたが、体内の老廃物を排出しデトックスができるということ、さらに続ければ血液もサラサラになるのだとか。

もうこの辺で怪しい感じが満載です。

いや、さすがに足だけから老廃物は出ないだろうと。確かに足は汚いけども。

実際にやってみると、どんどん水が茶色くなっていきます。5分程度で。

そんなに早く老廃物が出るわけないだろうと。たぶん足湯のせいでかいた汗の方が老廃物多いんじゃね?

でも、勧誘してきた女性の方は

「うわ!すごい色ですね!これだけ老廃物が体内にたまっていたんですよ!これだけたまっていれば肩こりも出ますよね!」

と大きな目をパチパチさせながらしゃべるしゃべる。

そして怒涛の勧誘

足湯が終わるとなぜか別室に連れていかれ、そこの店長が登場。そして怒涛の勧誘攻撃が始まります。

  • こんなに老廃物が多い人は初めて見た!
  • 放っておけばこのまま体調はどんどん悪くなっていく!
  • 週一でもいいので来てほしい。てか来るべき!
  • まだ若いのに時間を無駄にしちゃだめ!

と、不安をアオルアオルそして最後に

「本当は200万だけど、100万でいいよ!ローンで払うことも可能だし健康のためを考えたら安いよね!」

え?こんなの引っ掛かる人いるの?って感じでしたがいるんでしょうね。

たぶん、その時僕は1人で歩いていてしかも、彼女もいなさそうな感じだったのでいいカモにされたのだと思います。

で、断るまで軟禁

そこからが長かったー。

100万とかありえないし、足湯はいるだけでいいならどっか温泉いくわーって感じですよ。

全部書くと長いので省略しますけど

  • なんでこんなに水が茶色くなるの?なんの老廃物が出てるの?
  • 電極付けるだけでいいなら自分でつけるわ。
  • 特殊な電流って何?
  • そこまで金額要求するっていうことはエビデンスあるんでしょ?え!ないの?
  • 高すぎるから保険使える病院行くわ。
  • 勧誘するよりちゃんと病院開業したほうが儲かるんじゃない?
  • てかなんで男ばっかり勧誘してるの?女性の方がこういうのに敏感じゃないの?(本当に男ばっかりだった。しかも明らかに彼女もいない、結婚していないそしてオタクっぽい人を選んでいた。)

まぁ、一番最後のことから何をしたいのかは見え見えですけどね。

スゴーッく簡単に書いていますが、解放(本当に軟禁されていた)されるまで2時間近くかかりました。ちなみに何聞いても

  • 他のお客さんはすっごくいいって言ってますよ!
  • お金よりも健康ですよ!

っていう感じばかりで「アイテニナラネー」って感じでしたね。

最後は結構美人な店長から

「じゃあ体壊してさっさと死ねばいいんだよ!」

って言われて解放されました。本性発揮というか、ちょっと近頃話題になった人もこんな感じの人なんですかね。

ちなみに似たような事例はいくつもあるようで

ちなみに、そのお店は同じ名前のお店はなくなっていますが、名前を変えて同じようなことをやっています。

あやしい商法を回避するのに必要なものは?

ではこのようなあやしい商法に引っ掛からないためにはどうしたらいいのでしょうか?

僕が思うのはちょっとした教養を身に着けることだと思います。

今回の足湯デトックスの件も

  • 足から老廃物だけが大量に出るなんてありえない。じゃあ、銭湯にある電気湯とか使ったら大変なことになる。
  • そもそもエビデンスが存在しない時点で信用できない。
  • 似たように電気を流す治療は存在するけど保険適用で治療を受けられる。

ちょっと考えを巡らせるだけで「これなんか怪しい」とわかるわけです。

世の中そんなにうまい話は多くありません。うまい話を持ち掛けられてもちょっとした疑問を持ち、疑っていくことであやしい商法を回避することができます。

そういう意味でちょっとした教養、中学レベルの知識でもいいからもっておき、ちょっとした疑問を持てるようになればと世の中をうまく生きていけると思います。

つまり義務教育はしっかり受けましょう(受けさせましょう)ってことです。

ちなみに、2019年10月から始まったドラマ「CHEAT チート 〜詐欺師の皆さん、ご注意ください〜」の第3話でも冒頭で、面白い話がありました。

本田翼さんの「1流大学のお前らが知らねえの?」みたいなセリフがありましたが、頭が良くてもひっかる人は引っかかるんですよね。

最後に

※私は医療従事者でないので世の中にあるいろいろな民間療法に対して全て否定するわけではありません。民間療法に希望を見出している多くの方々がいるのも事実です。

しかし、まともに臨床研究もせずに予想される治療効果だけを宣伝し、消費者からお金を取るにはどうかと思います。

あくまでも医療というのは多くの臨床研究から成り立っており、その中からお医者さんが最も有効性のある治療を行っています。

もちろん、時には医療ミスもありますが、臨床研究もなしに患者の不安な心に付け込むような医療行為はなくなってほしいと思いこの記事を書きました。

“意識高い系”がハマる「ニセ医学」が危ない!

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