【コロナウイルス対策】アルコール以外でも有効な殺菌剤は?食品工場のプラントエンジニアが解説!

コロナウイルスの感染拡大の防止のために、現在(2020年5月)マスクや手洗い用の消毒液、及びアルコールなどの殺菌剤が品薄になっています。

そこで食品工場でプラントエンジニアとして勤務する私が、アルコール以外の殺菌剤についても解説していきたいと思います。

目次

手洗いは石鹸でも十分!

コロナウイルスが流行してから薬用せっけん(ミューズやキレイキレイ)が軒並み品切れになって困っている人も多いと思います。

しかし、コロナウイルスの殺菌という観点から見ると、普通の石鹸でも十分に殺菌できるという報告があります。

コロナにも? 自然素材石けんは合成洗剤の「1000倍のウイルス破壊力」

というか昔から石鹸に含まれる界面活性剤による殺菌効果は知られていたにもかかわらず、その効果が注目されないのは非常に残念ですね。

(医薬部外品)キレイキレイ 薬用 泡ハンドソープ シトラスフルーティの香り 本体大型ポンプ500ml + 詰め替え450ml

薬用せっけんミューズ ノータッチ 泡ハンドソープ グレープフルーツの香り (本体ソープディスペンサー+詰替250ml セット) 殺菌 消毒 保湿成分配合 まとめ買いセット 本体+詰替

カウブランド 青箱バスサイズ6個入 石鹸 ジャスミン調の花の香り 130g×6個

重要なのは手荒い方法!

もちろん、いくら固形せっけんや薬用せっけんを使用しても手洗い方法が間違っていたら意味がありません!

私の会社でも手洗い場には、正確な手洗い方法が順を追って壁に貼り付けられています。

牛乳石鹸の公式HPのTOP右側に手洗い動画があるので、これを機に確認しておきましょう!

また、Youtubeでもたくさん手洗い動画がありますので、同様にこれを機に確認しておきましょう!

ハイター、キッチンハイター、は絶対に加湿器などに入れないで!

一時期、「ハイターやキッチンハイターなどを加湿器に入れて使うと空間除菌できる」とSNS上で話題になりましたが、正直申し上げて目を疑いました。

ハイターやキッチンハイターは次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした漂白剤です。その危険性は

  1. 強い酸化作用。金属類、繊維類のほとんどのものが腐食される。
  2. 酸と接触すると分解して有害な塩素ガスを放出する。

こんなのを加湿器で噴霧するなんて・・・超危険ですよね?HPにも絶対に使用しないように記載されています。

「でも水道水にも塩素が加えられているよね?」

という指摘もありますが、残留塩素濃度として1ppm(0.0001)です。じゃあ、これ以下に希釈すればいいのかといわれれば絶対に×です。

なぜならハイターには次亜塩素酸ナトリウム以外にも界面活性剤や水酸化ナトリウムが含まれています。

ですので、ハイターやキッチンハイターは必ず用途を守って正しく使用してください。そうすれば有効にコロナウイルスを安全に殺菌できます!

誤解していただきたくないのは、ハイターを批判しているわけではありません。用途や使用法を守らないと危ないということです。ハイター自体はつけ置きで殺菌できる非常に有効な殺菌剤ですよ。

キッチンハイター 台所用漂白剤 特大サイズ 2500ml

アルコール以外で噴霧して使用できる殺菌剤は「カンファ水」と「微酸性電解水」がおすすめ

じゃあ噴霧して使用できる殺菌剤はないの?ということになりますが、一般的に使用できるのは消毒用のアルコールでしょう。

しかし品切れが多発しているのでなかなか手に入りませんよね?そこで使用できるのが「カンファ水」と「微酸性電解水」になります。

ちなみに私の勤務している会社でも空間除菌や消臭はカンファ水、手洗い後の殺菌には微酸性電解水をしようしています。

それでは両社の特徴を簡単に説明しましょう。

カンファ水と微酸性電解水の違い

基本的にカンファ水と微酸性電解水も、次亜塩素酸分子の高い領域にpHを調整することにより高い殺菌効果を発揮します。

ではその生成方法はというと

  • カンファ水:装置で混合してpH調整
  • 微酸性電解水:電気分解で発生した高濃度次亜塩素酸水を水で希釈してpH調整

となります。どちらのメーカーにも一度話を聞きましたが。”次亜塩素酸分子の高い領域にpHを調整すること”が非常に難しいらしく、それが生成装置の中でも最も重要なところらしいです。

ですので、家庭で生成するのはほぼ不可能といわれました。

では一般家庭で使用するのはどちらがいいの?という問題ですが、正直どちらでもいいと思います。

しかし、アルコールでも同じですが一度きれいに掃除してから殺菌剤で殺菌するという使用方法が正しい使い方です。

アルコールでも水分が残っていれば希釈されてしまい効果が落ちますし、カンファ水や微酸性電解水でも汚れが残っていると、汚れに次亜塩素分子を持っていかれて殺菌効果が低下するといわれています。

そのような意味では、家庭で使用するには有効塩素濃度が高いカンファ水の方が良いのかな?とも思いますが一般家庭であればそれほど大きな問題にはならないと思います。

より詳しい解説はこちらをご覧ください。

カンファスイ 500mlスプレー(正規品)

正しい知識をもってコロナウイルスと戦いましょう!

コロナウイルスの感染が拡大してからSNS上ではいろいろなデマが発生しましたね。そのようなデマは正しい知識と、ちょっとだけ疑問に持つ心があればすぐにデマだと気づくはずです。

しかし、今のような状況では冷静な判断が難しいのもよくわかります。

でも「体温より低い温水でコロナウイルスを殺菌できる」なんてよく考えたら明らかにおかしいですよね?

非常に長い戦いですがSNS上の情報をうのみにするのではなく、時には自分で調べて正しい知識を持って戦いましょう!

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