フランスのパリに仕事で行った際、スケジュールに随分と余裕がありましたので、コーヒーを飲みながら街を散策したことがありました。
そのときに、だんだんとトイレに行きたくなってきました。はじめは、日本にいる感覚で「そのうちどこかで、ついでに用を済ませればいいだろう」と考え、気にも留めていなかったのですが、一向にそうしたチャンスが訪れず、下腹部の圧迫感はだんだんと無視できないくらいつらくなってきました。
トイレを探すだけで一苦労
相当に限界になり、いよいよさすがにまずいと思いトイレを探し始めたのですが、そこからも大変でした。言語もそれほど通じませんから人に聞くのも一苦労です。
よく、語学の本やガイドブックなどに「トイレはどこですか」という文章が載っているのを見ますが、あれがとても重要なのだということに、遅まきながら思い当たった次第です。
ともかくも、ジェスチャーなどもまじえながら必死に探し回ったのですが、かなりの長時間トイレを見つけることができず、つらい思いをしました。
幸いその後の体調に影響が出るなどのことはありませんでしたが、その探している間は気が気ではありませんでしたし、排泄を我慢できずに右往左往するというのは、ある意味ではやはり恥ずかしいことです。
日本であれば誰でも使える公衆トイレなどもありますし、特に都会であればコンビニをはじめとしてトイレを貸し出しているお店もたくさんありますから、ある程度探せばトイレに辿り着くことは難しいことではないでしょう。
ところが海外では、トイレを誰にでもオープンにしているというのはむしろ珍しいことだったのです。
ですので、その感覚の差が一番困りました。つまり、ずいぶん歩き回って探したのですが、どこに行ってもトイレが使えなかったのです。
スマホで探して何とかトイレを発見
その失敗に気づいたときには、ともかく落ち着いて、幸いスマートフォンをフランスでも使えるように設定していたので、インターネットで似たような事例を検索しました。
すると、海外ではそのようにトイレが見つからないことが多いので注意しましょうといった記事がいくつか見つかり、私は藁にもすがる思いでそれらを読みました。
記事によれば、カフェなどでは、一般には貸し出していないが、暗証番号や鍵などを渡してもらってトイレに行かせてもらえるケースがあるという情報を手に入れました。
そこで、私は藁にもすがる思いで、次にカフェを探しました。幸いそう遠くないところに小さなお店が見つかり、そこで快くトイレをお借りできました。もちろん、用を済ませたあとでちゃんとそのお店で飲み物は注文しました。
海外のトイレ事情は事前に調べておきましょう
まず、ところ構わずコーヒーを飲むのをやめました。コーヒーに含まれるカフェインには利尿作用があり、通常時よりも尿の生成が増え、トイレに行きたくなるそうです。
次に、大きな空港など、観光客が訪れるような整備された場所でできるだけトイレは済ませておくようにしました。よほど体調が悪いときでなければ、最悪ホテルなどまで我慢できればいいからです。
それから、これが大事なのですが、行く先々のお店の事情などをある程度調べていくことをやるようになりました。そうした情報をチェックするという点でも、海外できちんとインターネットをスマートフォンなどで使えるようにしておくというのは併せて重要なことです。
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