【技術士二次試験対策】選択科目(Ⅲ)は選択科目の知識と課題遂行能力が必要!

技術士二次試験の選択科目(Ⅲ)は必須科目(Ⅰ)と非常に似ている設問となります。設問自体で異なるのは、技術者倫理と持続可能性が求められていないことです。では違いは何でしょうか?

それは選択科目(Ⅲ)は選択部門のエンジニアリング問題が出題されるということです。選択科目(Ⅲ)はあくまでも選択科目におけるエンジニアリング問題なので、その違いをもう少し説明すると

必須科目(Ⅰ)と選択科目(Ⅲ)のちがい
  • 必須科目(Ⅰ):社会課題やこれから変化するであろう社会変化に対応するために技術者としてどう解決するか?
  • 選択科目(Ⅲ):選択科目のエンジニアリング問題(機械設計であれば機械設計に関するエンジニアリング問題)を技術者としてどう解決するか?

これらの違いを実際の問題で比較してみると

選択科目(Ⅲ)と必須科目(Ⅰ)の問題の違い

必須科目と選択科目の違いとしては

  1. 必須科目
    ・機械製品を一つ想定した上でのスケール効果(新たな用途拡大)
    ・機械製品を一つ想定してその付加価値(他国製品に対する競争力)
  2. 選択科目(機械設計)
    ・協働ロボットの設計
    ・機械や製造ラインを具体的に一つ示した上での全体プロセス最適化案
  3. 選択科目(材料強度・信頼性)
    ・ポリエチレン管を使用した地震対策
    ・水深800m以上で使用される機械製品を材料強度・信頼性の観点から論述

必須科目は社会課題を前提として解答をする、選択科目は選択科目のエンジニアリング問題を解答する。

というようになりますので、選択科目では選択科目の知識が必須です(当然ですが)。その中で選択科目の技術者としてどのように問題提起、課題提案をして解決していくかが問われています。

よって基本的な解答方法は必須科目(Ⅰ)と似ています。よって今回の記事も必須科目対策の内容をそのまま引用したものが多くなります。しかし一部違うところもあるので注意してください。

選択科目(Ⅲ)はとても難しいと言われています。そのため一部の講座などでは

  • 選択科目(Ⅱ)でA評価を目指して、選択科目(Ⅲ)はBだけど合計で選択科目全体でAを目指す

としているところもあります。逆に考えれば選択科目(Ⅲ)でAを取ることができれば、他の人と差別化することもできます。もしかすると口頭試験でも有利になるかもしれません(※選択科目(Ⅲ)は口頭試験で問われることもあると言われています(未確認情報ですが、対策しておくに越したことはありません)。

ということで選択科目(Ⅲ)もしっかりと対策をしましょう。

目次

まず問題をしっかりと読む

最も基本にして最大の落とし穴が、「問題を読み飛ばす」ことです。設問文は長文で構成されることが多く、一見すると似たようなフレーズが繰り返されています。

ところがよく読むと出題ごとに指示されている内容などが全く違います。まずは丁寧に読み、「何を問われているのか?」「指示事項は何か?」を明確にしましょう。

指示事項はきちんと書く!

設問の中には「~を明記せよ」「~を含めて論じよ」「〜〜を特定して」など、必ず書かねばならない要素が含まれています。これを落とすと、どれだけ中身が良くても大きく減点されてしまいます。

「聞かれたことに答える」、これが論文試験の鉄則です。技術士二次試験の論文も同様に聞かれたことには必ず答えましょう。

例として令和6年度技術士二次試験の機械部門、選択科目を例にしてみます

令和6年度技術士二次試験 過去問題より抜粋

ここで注目すべきところは下記のようになります

問題の中で気をつけるところ
  1. 問題文の中で「共同ロボットの開発が重要となる」とある。
    →問題文全体を踏まえた上で共同ロボットの開発について論述する
  2. 設問(1)で「協働ロボットの設計者として」「使用場所と目的を具体的に想定し」
    →協働ロボットを設計したことがなくても協働ロボットの設計者の視点で論述
    →具体的に書くことと、制約条件も知っておかなければならない
  3. 同様に設問(1)で「制約条件を考慮して」
    →どういう制約条件があるのか?書く必要がある

この3つは必ず論文の中で明記する必要があります。これらを無視して論文を書いても問題に答えていないことになるので、評価はされないか低くなるでしょう。

重要なところにはアンダーラインを!

問題文を読んだ際に指示された箇所や重要な箇所を忘れないように、重要なワードにアンダーラインを引くことも有効です。こうすれば骨子を書いているときに重要なところを忘れないで作成できます。

筆記試験は時間との戦いですが、だからといって問題文をおろそかにしていいわけではありません。しっかりと問題文を読んで、指摘されていることを漏らさないようにしましょう。

答案用紙の配分

答案用紙は3枚構成(合計約1,800文字)です。各設問ごとにバランスよく文字数を配分しましょう。ここで重要なのは基本的な構成は事前に決めておくということです。

問題のたびに論文の構成を変更するとそれを考えるだけで時間が取られます。しかし、実際の試験ではそこまで時間に余裕がありません。なので「1枚目は設問(1)、2枚目は・・・」などと基本的な構成は事前に決めておき、その通りに答案を埋めるだけにするのです。

これにより、構成を考える時間が必要なくなり効率的に論文執筆を進めることができます。

下記に私の論文構成を以下に示します。

1枚目

1枚目は基本的に設問(1)を埋めるようにします。よく1枚目で問題に関する背景状況や自分の考えをダラダラと述べる人がいますが、はっきり言って紙面の無駄ですし字数稼ぎと捉えられる可能性もあります。

背景状況などはほぼ不要です。私は2行程度で「◯◯を実施する施策を以下に示す」と簡潔に記入します。ただし、問題によっては「◯◯を特定して」などありますので、この場合は必ず特定しましょう。その場合は上記の「◯◯を実施する施策を以下に示す」も省略していいくらいです。

そして設問(1)は基本的には観点(ない場合もある)を明記した上での課題の特定です。課題を特定するためには現状と理想のギャップ、つまり問題を明記する必要があります。

よって私は以下のような構成にしました。

設問(1)の構成
  1. まず見出しとして課題を明記
  2. 次に現状を2行
  3. 次に理想とのギャップ(問題)を2行
  4. 最後に観点と課題を2行

合計7行

これだけです。これで1枚目を埋めることができますが、上記の通り問題によって特定することなどがある場合はもう少し紙面が必要となり、1枚で埋まらなくなります。5行目から設問(1)の解答を始めることができればなんとか1枚で埋めることができるので、臨機応変に対応しましょう。

2枚目

2枚目は設問(2)を埋めるようにします。つまり「最も重要な課題の特定」と「解決策」で埋めます。しかし実際は3枚目に一部入ります。

設問(2)の構成
  1. 最も重要な課題は6行程度で明記
  2. 解決策に関してはまず解決策を2行
  3. 次に問題点を2行で明記
  4. 最後に2行で問題点に対する対応を明記

この構成で書くと3枚目に3つ目の解決策を一部書く必要があります

最も重要な課題を短くしてもいいですが私はどうしても短くできなかったので、この構成としました。

3枚目

3枚目は設問(2)の続きと、設問(3)の解答とします。この構成だと「技術者倫理」と「社会の持続可能性」を記述しない分少し余裕ができます。そのため、リスクに関しては私は1個ですが、その解決策を2個あげることで紙面を埋めました。とは言っても実際には最後の3行は余りましたが。

設問(3)および(4)の構成
  1. 6行でリスクの解説
  2. 5行でリスクの対策①
  3. 5行でリスクの対策②

これで見出しも含めて答案用紙を全て埋めることができる。

以上の構成でかくことで答案用紙を(ほぼ)全て埋めることができます。選択科目(Ⅲ)は必須科目に比べるとリスクに関する記述を多めに書く必要があります。日頃から色々なリスクを考えておくことで、答案をすぐに埋めることができるようにしておきましょう。

解答時間

解答時間は選択科目全体では3時間30分ですが別の記事でも解説した通り、骨子作成で30分です。欲を言うとこの時間で見出しも全て記入しておくと解答を記入しやすくなります。

あとは25分/枚を目標に記入していきましょう。ただしそのためには選択科目(Ⅱ)を1時間30分で終わらせる必要があります

骨子の作成

おそらく多くの参考書やセミナー、および通信教育でも論文を書く前に骨子の作成が重要と言われるはずです。短い試験時間でなぜ骨子の作成がそこまで重要なのでしょうか?

骨子を書くことで問題文に対する論理展開が間違っていないか?課題や解決策の提示、問題点の提示は間違っていないか?全体のつながりは論理的か?などを事前に確認することができます。

骨子を書けばあとはそれに従い淡々と論文を書けば論文が完成します。いきなり論文に取り掛からず、いかにこの骨子をまとめるかが重要です。

骨子の重要性
  • 論文の設計図とすることができる
  • 問題に対する論理展開や課題抽出などに問題がないかの確認ができる
  • 論文全体の論理が飛躍していないかを確認できる。
  • 論文を書く時間を節約できる

骨子の基本的な構成は以下の通りです。あとは問題ごと変更すれば全ての問題に応用できます。これは必須科目(Ⅰ)ですが、技術者倫理と社会の持続可能性をなくすことで同じ構成となります。

骨子をどう作れば良いかわからない人は?

どう作れば良いかわからない人にはおすすめは「模範解答の読み込み」です。模範解答やA判定論文の販売などが行われていますので、解答から骨子を作りどのように論理展開されているか確認しましょう。

これを繰り返すことで骨子の作り方だけでなく、現状分析からリスクまでの論理展開も勉強することができるのでおすすめです。

書籍としては「技術士第二次試験「機械部門」完全対策&キーワード100 」がおすすめです。

技術士第二次試験「機械部門」完全対策&キーワード100 

他にも模範解答としては「新技術開発センター」、A解答の再現論文は「sukiyaki塾」で販売しているので、なるべく多くの論文を読み込むことがおすすめです。

設問(1)

設問1は観点(ない場合もある)と課題の抽出です。とは書いていますが、個人的には現状分析も書いた方が良いでしょう。なぜなら現状と理想のギャップが問題であるからです。

それぞれ詳しく解説していきましょう

課題の抽出方法

課題の抽出の際には観点を明記せよと書いてあることが多いです。書いていないこともあります。観点を明記せよと書いてあれば必ず書く必要があります。

必須科目(Ⅰ)の場合は「多面的な観点からの課題」となりますので、自分の専門科目にこだわらずに幅広い視野から課題を抽出しましょう。よく言われるのがSEQCDの観点です。

まずは現状と理想のギャップ(問題)を明確に

課題を明確にするために必要なことは何か?それは問題を明確にすることです。問題がわからなければ課題を明確にすることはできません。つまり問題を明確にできない場合は、課題すら明確にできないのです。

じゃあどうすればいいのか?というと「修習技術者のための修習ガイドブック」に書いてある通り、まずは理想と現実のギャップを把握することが必要です。

修習技術者のための修習ガイドブックより引用

この理想と現実のギャップつまり問題は設問自体に記載があることも多いので見逃さないことが重要です。設問に記載があるのにそれを無視すると高得点が得られない可能せもあります。

現状と理想のギャップ(問題)があるから課題がある

設問に書いていない時は自分で現実と理想のギャップから問題点を明確に指定、それに対する課題を明確にしましょう。課題というのはポジティブなことです。「◯◯することで解決できる」というような表現となります。

ただし気をつけなければいけないのでは、例えば令和6年度の機械部門のように

(1) あなたは協働ロボットの設計者として、まず、使用する場所と目的を具体的に想定し て説明せよ。次に、協働ロボットとしての制約条件を考慮して、多面的な観点から3つ の課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。

日本技術士会 令和6年度機械部門過去問より抜粋

このような場合は自分で使用場所と目的を具体的にする必要があります。そして「その場所、目的で使用する上での現実とのギャップ」を明確にすることで問題がわかります。その結果として課題も明確になります。

問題によって課題を抽出する方法が変わっていますのでまずは問題文を正確に読むという作業が必要です。しかし、基本的な考えとして「現状と理想のギャップ(問題)があるから課題がある」ということは変わりませんので注意しましょう。

設問(2)

設問(2)は最も重要な課題とそれに対する解決策の提示です。この解決策の提示の際に「高等の専門的応用能力」が必要となります。そこまで問題文には書いていませんので注意しましょう。

最も重要な課題

最も重要な課題というのはなんでしょうか?一般的には「理想と現実のギャップが最も大きいもの」と考えるのが正しいと思います。となると各課題の比較が必要となります。

そのため解答の中でも各課題との比較した結果、当該課題が最も重要ということを明記する必要があります。そうしないと「最も重要」といいながらなぜ重要なのかわかりませんからね。

本当にそれが最も重要??

しかし単純に「理想と現実のギャップが最も大きいもの」と簡単には言いますが、実際問題として単純に「これが一番!」と言えることは少ないと思います。どの問題も連鎖的に生じている可能性もあり、逆に課題自体も連鎖的につながっている可能性もあります。

となると単純に「これが最も重要」といってもその課題を解決することで何か他の事象が発生しないでしょうか?逆にその課題以外の課題はやらないくて本当にいいのでしょうか?

1つの課題解決で他も解決できないか?

ということで複雑化している・連鎖的に生じている可能性がある場合は、課題解決することでも他の問題も解決できればベストですよね?

私はこの「根本的な問題解決のための課題」が最も重要だと思っています。

例えば「安全」「軽量化」「コストダウン」という3つの観点からの課題があったとします。この場合どう考えるべきでしょうか?おそらく多くの人が「安全」を解決する課題を選択すると思いますが、私は実際の試験でも以下のように重要な課題設定をしました。

重要な課題の設定方法
  1. 安全:安全化を目指すことで
    ・軽量化はすることができるかもしれない。しかし強度を増そうとすれば重量増加につながる。
    ・価格の面ではセンサーの増加や安全対策から増加の恐れ
  2. 軽量化:軽量化をすることで
    ・軽量なものはパワーが少なくていい、つまり安全になる。
    ・軽量な材料は価格上昇につながる恐れがある。しかしそこは創意工夫で使用を限定すれば価格の上昇を抑制できる(これが専門的応用能力)
  3. コストダウン:コストダウンを目指すことで
    ・安全が犠牲になるかもしれない
    ・安い材料を使うことで重量の増加の恐れ

よって2番の「軽量化」をすることで「安全」も「コストダウン」も達成することができるので、「軽量化」を最も重要な課題とした。

※必ずしもこれが正解ではなく

  • 他の2課題も解決可能
  • 課題の解決策と専門的応用能力を思いつける

この2点から考えることが重要

これも実際に何度も自分で論文を書いてみたり、模範解答などを通じて勉強するしかありません。

解決策

課題を実行するにあたりやることが解決策ですが、ここも非常に重要です。なぜならここで「専門的応用能力」を発揮しないといけないわけです。

後でも話しますがただ単に「◯◯を実施する」は解決策としてはいいかもしれませんが、「専門的応用能力」を発揮しているとは言えません。これは技術士でなくてもできることです。

技術士としての専門的応用能力とは何か?それがとても重要です。

選択科目(Ⅲ)の場合は選択科目の技術者の意識を忘れずに!

選択科目(Ⅲ)の場合は選択科目の技術者としての視線を忘れないようにしましょう。機械設計の設問の場合は「機械設計」という観点から解決策を考える必要があります。

これも日頃から機械工学便覧の「設計工学」のところを熟読する。A評価の再現解答を読み込んでみるなどの地道な作業が必要です。

簡単に解決してはいけない!

上記にも書いていますがここで「専門的応用能力」を示す必要があります。ただ単に「◯◯を実施する」では専門的応用能力を発揮しているとは言えませんよね?

というか実際の仕事でもそうですが何かやろうとしても「お金が」「納期が」「品質が」と色々と制約があり簡単には解決できません。それをどうやって解決するのか?

そこが「専門的応用能力」です。

解決策を阻む問題点を明確に!

「専門的応用能力」を示すためには解決策を阻む「問題点」を明確にする必要があります。この問題点はなんでしょうか?例えば

問題点の考えかた

何かをすることで

  • 予算が足りなくなる恐れ
  • 納期がかかる恐れ
  • 変更点管理不足で逆にトラブルの恐れ
  • 品質低下、品質不安定化などの発生
  • 新たな機器取り付けで何か別のトラブル
  • 設計変更で組み立てミスの発生
  • CAEによる計算トラブル

これ以外でも何かをすることによるトラブルやそれを阻む制約条件を考える

これらを明確にしましょう。これにより問題点が明確になり「じゃあどう創意工夫するのか?」という点から、課題を実行するために真にやるべきことがはっきりします。

問題点に対して何をするか!これが重要!

気をつけて欲しいのが問題点の解決にも専門知識がいるということです。絶対に書いていけないことは

絶対に書いては行けないこと
  • 上に頼んで予算を増やしてもらう
  • 人を採用する(マネジメントのリソースの配分という点から書ければ問題なし)
  • 会議をして納期を延長してもらう
  • 品質を下げる

このようなことは絶対に書いては行けません!なぜならこれらは

  • 技術士でなくてもできること

だからです!技術士として求められていることは何か?それは「科学技術に関する高等の専門的応用能力」です。それを絶対に忘れないでください!

設問(3)

設問(3)はリスクの話となります。懸念事項の場合もありますが今回はリスクを中心に話をしていきます。

リスクとは何か?

そもそもリスクとはなんでしょうか?これを知らないと解答が変なことになります。「起こったらやばいこと」という曖昧な考えではなく、この機会にしっかりとその考えを整理しておきましょう。

起こるのが明らかなものはリスクではない!

リスクの一つの考え方として私は以下のように考えました。

リスクの一つの考え方
  • 起こるか起こらないかわからない
  • 起こると分かっていても自分でその発生をコントロールできない

そのため明らかに発生することが明確なもの(自明なもの)に関してはリスクとは言いません。それは懸念事項として処理する必要がありますし、分かっているのであれば対策が必要です。

起こるかも知れないがコントロールできない

とはいってもよくわかりませんよね?これに関しても「修習技術者のための修習ガイドブック」に記載があります。

修習技術者のための修習ガイドブックより引用

これを自分なりに幅を広げてみましょう。例えば「法律の変更」というのもある意味リスクの一つですよね?

過去にあった「マスキー法」などはその良い例で、政府の決定事項ですから自分ではコントロールできませんし、正式に発令されるまでわかりません。では法的規制が厳しいものを取り扱っている場合どうするのか?

例えば法的規制に関するリストをまとめておき、規制強化の流れが起きれば一気にそこを変更させれるように準備しておくなども対策の一例です。

リスクの対策だけでいいの?

ここも非常に重要でリスクの対策はしたはいいけどそれにより別の問題が起きれば最悪です。

これは設問(2)の課題、解決策、および問題点と同じ考えです。リスク対策に潜む問題点を明確にして、それに対する対応策を明示しましょう。

これにより「ただ単に対策だけでなく、それによる負の側面も対応していますよ」とアピールすることができます。

まとめ

選択科目(Ⅲ)は、必須科目(Ⅰ)と構成が似ているものの、社会課題や倫理・持続可能性ではなく、技術的課題への解決策が問われる試験です。問題文に対する正確な読解、論理的な骨子構成、そして専門的応用能力の具体的な記述が、合格への鍵となります。

また、リスクの定義や対応策も的確に捉え、単なる対策ではなく、その裏にある副作用にも着目した記述が重要です。本文でも触れた通り、答案構成の効率化や時間配分の工夫も、実際の試験では重要なテクニックとなります。

本記事の内容を参考に、自身の専門知識を論理的に展開し、差がつく論文作成を目指してください。

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