無くならないあおり運転による死亡事故・・・バイク乗りができる対策とは?
またしてもあおり運転による悲しい事故が起きてしまいました。
こういう事故が起きると
「いやいや・・・バイク乗りも大概危ない運転していたんでしょ?」
と思ってしまうのですが、今回の事故はバイクには全くと行っていいほど過失がありません。
こんな危険な運転をされたらバイク乗りとしてはひとたまりもありません。しかし、車も人が意思を持って運転するもの、100%避ける事はできません。
ではバイク乗りとしてはどうしたら良いのでしょうか?
事故の概要
この事故は2019年に起きています。そして事故の当事者である本松宏一被告は過失運転容疑から一転して危険運転致死罪で起訴されています。
事故の概要としては
- 北陸自動車道で今回の事故でなくなった黒川敦愛さんと一緒にツーリングしていた女性が、右車線から本松宏一被告の車を抜こうとした。
- 本松宏一被告は左車線を加速。しかし前の車に詰まってしまう。
- 本松宏一被告は黒川敦愛さんと同行女性の間に無理やり割り込み。
- 本松宏一被告は急ブレーキなどで嫌がらせ。
- 同行女性は無線機で邪魔されていることを連絡。黒川敦愛さんは左車線によって待つことに。
- 本松宏一被告は突然加速して黒川敦愛さんに幅寄せ。
- 黒川敦愛さんはバランスを崩して転倒。
これが事故の概要です。どうでしょうか?バイク乗っている私としてはこんな事されたらたまりません。
車ならちょっとぶつかる程度の事故でも、バイクでは転倒して大事故になります。
なお、これらの状況は同行女性がヘルメットに装着していたカメラに記録されていたそうです。
そのため
事実上の『捜査のやり直し』だった。なぜ再捜査が行われることになったのか。黒川さんの遺族の代理人弁護士は「当時、黒川さんとツーリングに出かけていた女性のヘルメットにカメラが付いていた。映像を見て衝撃を受けた。明らかな事件性を感じた」と話す。捜査のやり直しの根拠となったのは黒川さんの後方をバイクで走っていた女性のカメラの映像だった。
これにより、本松宏一被告は過失運転容疑で起訴されていましたが、一転して危険運転致死罪で起訴されています。
それほどに危険な運転だったというわけです。
バイク乗りとして命を守るためにどのように対策すればいいのか?
車もバイクも人が意思を持って運転するものです。そしてその両方共が簡単に人を殺してしまう凶器になります。
つまり自分がいくら安全運転をしても相手が危険な運転をしてくれば、自分がいくら安全運転をしていても事故を起こす可能性は十分にあります。
そのためバイク乗りができる対策としては
- 安全運転を心がける
- プロテクターなどをしっかりと装備する。
- ドライブレコーダー等で自分の運転状況を記録しておく。
- 危険な車には近寄らない
一つずつ解説していきたいと思います。
安全運転を心がける
当然といえば当然です。しかし、先程も記載したようにいくら自分が安全運転を心がけても相手が危険な運転をしてくれば、事故は避けることはできません。
ただし、安全運転を心がければそれだけ事故のリスクや事故が起きた際のリスクも小さくすることができます。
プロテクターなどはしっかり装備する。
ヘルメットは当然としてやはり胸部と背骨を守るプロテクターは着用しましょう。
今ではバイクウェアにもともと取り付けられているものもありますし、後から着用できるものもあります。
例えば「コミネ(KOMINE) バイク用 CEレベル2ボディプロテクションインナーベスト」であれば、胸部と背骨を効率よくガードすることができます。
プロテクター付きのウェアで好みのものがなくても、これであれば自分の好きなウェアを着ることができますね。
また「hit-air(無限電光)エアーバッグジャケット」はバイクから放り出された際に、エアバッグにより上半身を守ることができるのでこちらもおすすめです。
どのようなものであれ、プロテクターは必ず着用しましょう。
コミネ(KOMINE) バイク用 CEレベル2ボディプロテクションインナーベスト
ドライブレコーダーなどを取り付ける
これは事故が起きてしまった後のための対処になりますが、今ではバイクでもドライブレコーダーがあります。
あおり運転による被害の際はドライブレコーダーの映像を提出すれば、大きな証拠になりますので取り付けることがおすすめです。
例えば「ミツバサンコーワ 二輪車用ドライブレコーダー 2カメラ+GPS EDR-21G」は前後にカメラを取り付けることで、あおり運転による被害や逆あおりによる被害の両方を記録できます。
ついでにMotoVlogを始めたい方には「Insta360 ONE X2」のような360°カメラもおすすめです。ただし、MicroSDの容量や電池の残量によるので、十分に注意して使用しましょう。
ミツバサンコーワ 二輪車用ドライブレコーダー 2カメラ+GPS EDR-21G
危険な車には近寄らない
これが最強の対策かもしれません。
「あ、この車やばそう」
と思ったらその車には近づかないようにしましょう。
では危険な車は?となるとチューリッヒの「ドライバー2,230人に聞いた!「あおり運転」の実態とその回避策とは?」から引用すると、あおってきた車の特徴は
- 3割がセダン、その他はバン、トラックなどの大きめの車両。
- 色はブラック、ホワイトが半数以上。
となっているようです。
また、イギリスのTopGearという番組で「プリウスを見たらブレーキに足を置け」と言われたように、個人的にはプリウスも見かけたら気をつけます。
東池袋自動車暴走死傷事故のような事例もありますし、高速道路を爆走するプリウスも非常に多いです(ハイブリッドだからといって飛ばしていいわけではないんですけど)。
個人的に気をつけているその他の車として
- 真っ黒なベルファイア、エスクァイアなどのワンボックス。
- bB等の(比較的)ヤンキーが乗っているのが多そうな車。
- ナンバーが「99-99」とか
こういうのを見たらかなり気をつけています。もちろんすべての車が危険な車ではないですけど。
あおり運転にによる被害はなくならない!まず自分で対策を
あおり運転はこれだけ大きく報道されるようになってもなくなりません。
特にバイク乗りにとっては生身で運転しているので、事故が起きればひとたまりもありません。
自身がより一層安全運転を心がけるとともに、プロテクターやドライブレコーダーなどの対策、危なそうな車には近づかないなど十分に気をつける必要があります。
最後に同じバイク乗りとして、無くなられた黒川敦愛さんのご冥福をお祈りいたします。
このような悲惨な事故画が二度と起きないことを願うばかりです。