僕もプラントエンジニアという一種の技術者で英語を勉強していますが、正直いうと英語なんてTOEICの点数がある程度あり、英検も準1級があればいいかなーと思っていました。
実際英語を本職として生きて行きたいわけではないですし、勉強しなくていいのならできるだけ勉強したくないですし。
が、工業英検の勉強をしている時にある講習会に出席しました。それが僕の英語に関する考えをガラリと変わらせてくれたのです。
実際僕の今の会社は海外とのやり取りがかなり多いです。そしてはっきり言って海外に5年いたという人でも
- その程度の英語力??
と思われてる人がいます。英語は仕事をする上でのツールの一つなので
- 英語ができる=仕事ができる
ではないですが、ツールを使いこなせない人が仕事をうまくこなすことはできません。
そういう意味でもテクニカルライティングを勉強することは、海外との仕事をする上で非常に役に立つと思うのでぜひ勉強してみてください。
近頃では英会話学校でもTOEICの対策コースもあり、無料で英語力診断もしてくれます。
さらに効率よく勉強するなら「RIZAP ENGLISH」の方が効率が良いかもしれません。一気に勉強しまくって英語力をさっさと上げるのも一つの手ですね。
テクニカルライティングとの出会い
- 英語=TOEICか英検と思っていた僕にとってテクニカルライティングとの出会いは衝撃的でしたね。これこそ技術者が学ぶ英語と実感しました。
テクニカルライティング、つまりは技術英語のことですが、その講習会に出席したときのことでした。
初心者向きというから参加はして見たものの・・・出席者は現職の翻訳者とかでかなり場違いでした。
課題の英文をホワイトボードに書いて講師の方が添削されるのですが・・・まぁ容赦のない添削でした。(笑)
でも内容的には非常に有意義なもので、ただ単に技術英語というものを勉強できただけでなく、技術者として英語とどう向き合っていくかを考えさせられる講習会でした。
理解してもらわないと意味がない
- 技術者の書く文章っていうのは理解してもらわないと意味がありません!読んでもわからない取扱説明書は意味がないですよね?
僕ら技術者の扱う内容というのは時には非常に難しく、一般の人々に理解するには難しい領域の時があります。
それでも、説明する、書類を作る際はその相手に理解してもらわないと、ただの自己満足になってしまいます。
その為、技術者ほどどのようにしてわかりやすい文章を書くかを勉強していく必要があるのです。
実際上記の講習会の時の講師が
「私は英語しか扱えません。でも、みなさんが英語をきちんと勉強すれば、難しい技術に英語という二つの武器を得ることができます。だからぜひみなさんには英語を勉強して欲しいのです。」
と行っていたのがいまでも記憶に残っています。
どうやってテクニカルライティングの勉強をすれば良いのか?
- ということでテクニカルライティングの勉強方法です。
ここでやっと本題ですが、あまりテクニカルライティングの本は売っていません。それに、実際に工業英語や技術英語と呼ばれる分野の翻訳者の方に学ぶのが一番ですが、簡単にできるわけでもないので、僕が勉強する際に使用した本を紹介したいと思います。
工業英検1級対策―文部科学省後援でテクニカルライティングの基礎を学ぶ
1級なんて無理!と思う人もいるかもしれませんが、工業英検1級対策―文部科学省後援は
- テクニカルライターとはなにか?
- テクニカルライターの心構え
- 良いコミュニケーションの原則
- 実際の英文の作り方
- 工業英検の問題の解説
など、1級の受験者以外にも初めて技術英語を学ぶ人には必見の内容です。
この本の中の内容を学ぶだけでも、自分がいかに今まで適当に文章を作っていたかが良くわかる本です。
ところが残念ながら今では入手が非常に難しくなっています。
日本工業英語協会ではこの元となった「Welcome to Technical Writing」を販売しておりますので、そちらを入手するのもよいかもしれません。
日本工業英語協会はこちら
技術系英文ライティング教本―基本・英文法・応用で実践的な手法を学ぶ
技術系英文ライティング教本―基本・英文法・応用は工業英語協会の専任講師で今は株式会社ユー・イングリッシュ代表取締役、中山 裕木子氏の著書です。
上記の工業英検1級対策と内容が重複する箇所もありますが、より実践的な内容となっています
技術翻訳の基礎・応用を学ぶには非常におすすめできます。
会話もメールも 英語は3語で伝わりますで技術英語だけではなく、ビジネス英語の質も高める
会話もメールも 英語は3語で伝わりますは上記の本と同じ著者の本です。
主語、動詞、目的語の三語で文を作れば、最も簡潔で意味の強い英文を作れるという感じの内容です。
どちらかというと工業英語や技術英語を勉強するための本ではありませんが、正確で簡潔で明確な文を作る勉強になります。
また、「なんで今までこんな回りくどい文を作っていたんだ?」ということを知ることもできます。
技術英語だけでなく、ビジネス英語を勉強している人にも強くお勧めできます。
Elements of Technical Writing (Elements of Series)で英語で勉強する。
Elements of Technical Writing (Elements of Series)は洋書ですがそれほど難しくない英語なのでスラスラ読むことができると思います。
内容としては結構細かく文の中での式の書き方や、単位の書き方、難解な単語のどう変えていくかなど非常に細かいですが実用的な内容です。
ページ数の割に本の価格が高いのが欠点。
Elements of Technical Writing (Elements of Series)
Technical Writing and Professional Communication: For Nonnative Speakers of Englishでテクニカルライティングにとどまらないコミュニケーションの重要性を学ぶ
こちらも洋書です。
そしてすでに絶版となっており、中古でしか購入ができません。ですが内容としては非常にお勧めです
テクニカルコミュニケーションの重要性の説明から始まり、文章の作成、校正のやりかたや(古いですが)ワードプロセッサの使い方まで事細かに記載してあります。
特に一番最初に「Why Study Technical and Professional Communication?」という項目があるのですが、ここは必見です。
Technical Writing and Professional Communication: For Nonnative Speakers of English
以上5冊紹介しましたが、一気に全部購入せず少しずつ勉強していくのがおすすめです。
技術者の方なら「工業英検1級対策―文部科学省後援」、技術者でない方なら「会話もメールも 英語は3語で伝わります」から勉強していくのがおすすめです!
その他にもテクニカルライティングに関する書籍はたくさんあります。
まとめ
- 技術者の人はときにあまり技術に詳しくない人にも、自分の技術を説明することが必要となる。
- その時に、自分の自己満足の為だけに難解な技術文書を作成していてもそれは相手の為にはならず、むしろ相手に自分の技術を理解されなければそれはすべて無駄になる。
- 「テクニカルライティング」を勉強することで、相手に理解される英語を勉強できるようになる。
- 「テクニカルライティング」の勉強は以下の本がおすすめ
Elements of Technical Writing (Elements of Series)
Technical Writing and Professional Communication: For Nonnative Speakers of English
近頃では英会話学校でもTOEICの対策コースもあり、無料で英語力診断もしてくれます。
さらに効率よく勉強するなら「RIZAP ENGLISH」の方が効率が良いかもしれません。一気に勉強しまくって英語力をさっさと上げるのも一つの手ですね。
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