工場などで多用されるクレーンは重量機器や重たい材料などを運搬する際に必須のものとなっています。
また、建設現場でも同様に機器の据え付けや材料の運搬には欠かせないものです。
しかしこのクレーンでの玉掛け中の事故というものは後を絶ちません。ではどのようにすれば事故を防いでいくことができるのでしょうか?
実際に事故事例から考えていきます。
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重さ1トンの鉄板の下敷き・・・そもそも作業方法が問題すぎる!
この事故は2020年7月に発生しました。事故の概要をYahoo!ニュースから引用すると
去年7月、春日井市内津町の機械の部品などを製造する大池製作所春日井工場で、クレーンで吊り上げられた鉄板が落下し、下敷きになった作業員の46歳の男性が死亡したほか、30歳の男性作業員が大ケガをしました。
Yahoo!ニュースより引用
これだけ見るとこの作業の詳細がわかりませんが、詳細がわかるとこの事故の原因とともに作業の危険さがよくわかります。
落下した鉄板の重さはおよそ1トンで、下敷きになった2人は、当時吊り上げられた鉄板を下から清掃していたということです。
Yahoo!ニュースより引用
ということでなんと吊り荷の下に入って掃除していたということです!
正直に申し上げるとなくなった方には申し訳ないですが、この作業を指示する人も指示する人ですが、何も対策をせずに吊り荷の下で作業するのにもかなりの疑問を感じます。
吊り荷の下には絶対に入ってはいけません!それは玉掛の安全教育でも習うことだし、何よりそのような作業をしていたら作業を止める必要があります。
もし、止む得ず吊り荷の下で作業するのであれば玉掛ワイヤーが切断しても別のもので支えられるように、何か対策をしておくべきです。
それでも吊り荷の下で作業なんてしたくありませんが・・・。
玉掛け中の事故を防ぐには
他にも玉掛け中の事故を防ぐにはいろいろなことが考えられます。
- 玉掛使用するワイヤーやスリングが問題ないかをチェックする。
- 機器の重量とワイヤーやスリング、クレーンやウインチなどの機器が問題なく使用できるか確認する。
- ワイヤーやスリングが急角度(できれば45°以内に収める)にならないようにする。
- 介錯ロープ等を取り付ける。
- 地切りを確認する。
- 運搬経路に人が立ち入らないように対策をする。
- 吊り荷の下に入らない。
などの対策が考えられます。ただし、工場の中など日常的に使用する場合はどうしても危険意識が低くなりますよね。
だからこそ、しっかりとKYTなどをして毎日作業上の危険は何かを明確にして作業に務めることが必要です。
玉掛けは重大災害のもと!だからこそ基本的な安全対策をしっかりと!
玉掛作業は重大災害のもとです。クレーンで運ばなければいけないような重量物の下敷きになれば人間はひとたまりもありません。
だからこそ基本的な安全対策をしっかりとして、万が一事故が発生した場合でも被害を最小限に留める努力をする必要があります。
最後に今回紹介した事故でなくなった方のご冥福をお祈り申し上げます。
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