この隼も20年前のモデルですし、前オーナーがどこまで整備していたのか全く不明です。
まぁレッドバロンで点検整備していたのでおかしな不具合はないと思いますが、ちょうどブレーキパッドが少なくなってきたので交換することにしました。
ところがバラしたら予想以上に汚くてキャリパーの掃除までするはめに・・・。
ブレーキパッドはAmazonで格安の「エボリューション(EVOLUTION)セミメタルブレーキパッド EV-349D」と「エボリューション(EVOLUTION)セミメタルブレーキパッド EV-327D」にすることにしました。
エボリューション(EVOLUTION)セミメタルブレーキパッド EV-349D
エボリューション(EVOLUTION)セミメタルブレーキパッド EV-327D
年間のオートバイの盗難届けの件数は約1万1千件。これ自動車の約1.5倍です。そして検挙率は14.9%(2017年)。盗まれたらほぼ戻ってきません。
盗難場所も駐輪場、駐車場、自宅敷地内が83%なのでどこでも盗まれる状況です。
そんな時に安心なのが盗難保険。僕も加入しているバイク盗難保険『ZuttoRide Club』なら、バイク本体だけでなく、パーツ単位で保証してくれるので安心ですね。
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分解だけなら簡単
隼の初期モデルはブレーキパッドの交換だけならキャリパーを外す必要はありません。しかし、パッドが減った状態から新品のパッドに交換する場合はピストンを押し戻すことが必要になるので、キャリパーの取り外しが必要です。
まずキャリパーの後ろのスプリングを外します。非常に細いキャップスクリューを2本外すだけです。
外すとこんな感じでブレーキを点検することができます。点検だけならこの状態でできます。
この状態でかなり汚くて・・・嫌な予感がしました。
ここからクリップとマウンティングピンを外せばブレーキパッドは取り外すことができます。
引っ張るだけで取れるので非常に簡単です。シムがついているので曲げたりしないようにしましょう。
マウンティングピンはこの通り・・・紙やすりで軽く研磨して汚れを落として取り付けるときはモリブデングリスを薄く塗りましょう。
エボリューション(EVOLUTION)セミメタルブレーキパッド EV-349D
エボリューション(EVOLUTION)セミメタルブレーキパッド EV-327D
ブレーキパッドはかなり限界!交換して正解!
取り外したブレーキパッドはかなり薄くなっており、このまま使えばブレーキディスクにまで影響が及びそうな状態でした。
新品のパッドと比べればこの通り
厚さが全然違います。この状態だとキャリパーを取り付けたままではブレーキパッドは入らないでしょう。
エボリューション(EVOLUTION)セミメタルブレーキパッド EV-349D
エボリューション(EVOLUTION)セミメタルブレーキパッド EV-327D
フロントブレーキキャリパーは・・・ひどい汚れ!
そしてフロントブレーキキャリパーを取外してみましたが・・・超汚い!
これは流石に掃除しないとまずいですね。というかフロントブレーキを握ってピストンを動かしてみると、普通に動くピストンは1個しかありません。
これで今まで乗ってたのか・・・まぁブレーキが効かないということはなかったのでいいですけど。
ちなみにピストンを動かす際は古いブレーキパッドやスパナなどを用いて、ピストンが脱落しないようにしましょう。
ピストンの清掃自体はピストンを押し出して、中性洗剤と古い歯ブラシで汚れを落としましょう。真鍮ブラシならまだいいですが、鉄製のブラシだとピストンに傷がつくので厳禁です!
そしてここであると便利なのが「ブレーキピストンプライヤー」です。
これがあるとピストンを回転させることができるので、歯ブラシが届かないところも清掃することができます。
一通り清掃するとこんな感じです。非常に綺麗になりました。基本的にブレーキクリーナーなどを使うとピストンのシールに良くないので、中性洗剤を使用するのがおすすめです。
この状態からピストンを戻す必要がありますが、その時に便利なのが「ディスクブレーキセパレーター」です。
ピストンは手で戻すこともできますが結構な握力もいりますのでかなり疲れます。
また、一気に戻すと戻ったブレーキフルードが他のピストンが押してしまい、最悪の場合ピストンが飛び出して脱落してしまいブレーキフルードだらけになります。
というか私は見事にこれをやってしまいピストンを戻すのにかなり苦労しました。
万が一ピストンが脱落したら、ピストンを慎重に戻せばOKです。
しかし、ブレーキフルードをそのへんにこぼしていると思うので、必ず水できれいに洗い流しましょう。
ピストンにはシリコングリスを薄く塗布するのがおすすめ
ここでそのままピストンを戻してもよいのですが、少しでも動きのよう状態を維持するためにシリコングリスをピストンに薄く塗りましょう。
シリコングリスは必ずゴムを侵食しないものにしましょう。まぁ基本的にシリコングリスはゴムを侵食しないものが多いですが念の為。
ピストンに薄く塗布してピストンを戻した後に、はみ出したシリコングリスは必ずウェスで拭いておきましょう。
デイトナ バイク用 グリス シリコングリス 30g 17679
ブレーキの鳴き止めにグリスを塗っておく
ブレーキパッドはそのまま取り付けてもよろしいですが、鳴き止めのためにグリスを塗っておきましょう。
ネット上では普通のグリスでも良いとか書いていますが、できる限り専用品を使用しましょう。
写真を取るのを忘れていましたが、基本的にはピストンの当たるところだけに薄く塗ればいいですが私はよくわからないので全体に薄く塗りました。
デイトナ バイク用 グリス シリコングリス 30g 17679
ついでにブレーキフルードのエア抜き
ついでに・・・というかピストンが抜けてしまったのでブレーキフルードのエア抜きをしないといけません。
ブレーキフルードの交換自体はブリードプラグにホースつけて、ブレーキレバーをニギニギしながらブリードプラグを緩めればいいのですが、少しでも簡単に行うために「エア抜キポンプ」と「デイトナ バイク用 1WAYバルブセット」を購入しました。
ちなみに補充用のブレーキフルードはDOT4で安い「シーシーアイ(CCI) ブレーキフルード ゴールデンクルーザー 1L 」を購入しました。
「エア抜キポンプ」で事前にフルードを抜いておいて、ブレーキフルードを補充、「デイトナ バイク用 1WAYバルブセット」でエア抜きということですね。
シーシーアイ(CCI) ブレーキフルード ゴールデンクルーザー 1L
ワンウェイバルブが全然使えなくて苦戦!
ところが「デイトナ バイク用 1WAYバルブセット」が全然使えません。というか方向もあっているのにブレーキフルードが通りません。
しまいには接続部からフルードが漏れてきたので、そのままエア抜きをしてブレーキフルードを追加しました。
これは後輪の写真ですが
最後にフロントブレーキレバーを握ったままで固定して、エアを抜きながら一晩放置します。
ブレーキキャリパーの清掃は快適なブレーキタッチ、トラブル防止のために必須!
ブレーキキャリパーはディスクが摩耗した際のダストにより、徐々に汚れていくのは当たり前です。
そしてピストンが汚れれば動きが鈍くなり、私の隼のようにピストンが1個しか動かないなどのトラブルが起こります。
それだけですめばよいのですが、最悪の場合ブレーキの固着などのトラブルが発生します。
Webike!さんの記事にもあるように定期的なクリーニングは忘れずに行いましょう。自分でやるのが不安であれば、ショップに丸投げするのも一つの手ですね。
定期クリーニングでブレーキタッチは激変!!気持ち良くブレーキング!!
まとめ
正直言うと「こんな汚い状態でレッドバロンはバイク売ったのかよ!」と思いましたが、まぁ売る方としては
- ブレーキパッドの残量がある。
- ブレーキが効く
という状態であれば「問題ありませんよ^^」と売るのは当たり前なので、まぁ仕方ないですかね。多分どこの中古屋でも一緒でしょう。でも流石にちょっと汚すぎだと思いましたが。
これが嫌なら中古車を購入時に
- ブレーキパッド交換
- ブレーキキャリパーのオーバーホール
- ブレーキフルードの交換
を別で頼む必要がありますが・・・バイクに詳しくない人はここまで注文できないでしょうね。
それを言い出すと車も同じことですので、お店に全て丸投げでお願いするか私のようにサンデーメカニックでコツコツ整備していくかのどちらかになります。
まぁサンデーメカニックだと自分の好きな部品を使うことができるという楽しみもありますけどね!
年間のオートバイの盗難届けの件数は約1万1千件。これ自動車の約1.5倍です。そして検挙率は14.9%(2017年)。盗まれたらほぼ戻ってきません。
盗難場所も駐輪場、駐車場、自宅敷地内が83%なのでどこでも盗まれる状況です。
そんな時に安心なのが盗難保険。僕も加入しているバイク盗難保険『ZuttoRide Club』なら、バイク本体だけでなく、パーツ単位で保証してくれるので安心ですね。
>>ずっとバイクに乗り続けたい人だけ加入してください。
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