私のGSX1300R隼はレッドバロンで購入したのでオイルリザーブシステムに登録しています。そのため基本的にオイル交換はレッドバロン任せにしています。
大排気量車ですがサーキットに行ってガンガン回すわけでもないし、熱的にも厳しいバイクですが年1回のオイル交換で特に不具合は出ていません。
しかし、今回ひょんなことからオイルをもらうことができましたので、自分でオイル交換をしてみることにしました。
ついでにドレンボルトも変えましたが・・・結果としてドレンボルト変えて大正解でした。
年間のオートバイの盗難届けの件数は約1万1千件。これ自動車の約1.5倍です。そして検挙率は14.9%(2017年)。盗まれたらほぼ戻ってきません。
盗難場所も駐輪場、駐車場、自宅敷地内が83%なのでどこでも盗まれる状況です。
そんな時に安心なのが盗難保険。僕も加入しているバイク盗難保険『ZuttoRide Club』なら、バイク本体だけでなく、パーツ単位で保証してくれるので安心ですね。
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購入するもの
オイル
オイル交換するのでオイルは必須。人によっては全合成にこだわる人もいるかもしれませんが、基本的にはバイク用であればなんでもいいと思います。
- といってもメーカー推奨のAPI規格、JASO規格は必ず守りましょう。粘度もメーカーの推奨範囲で!
ということで今回いただいたのは「カストロール エンジンオイル POWER1 4T 15W-50 4L」です。部分合成油ですがレッドバロンのオイルリザーブシステムで契約しているのも半合成油ですし、粘度も少し固めですがこれからの時期はむしろいいのではないでしょうか?
ちなみに昔は自分でオイル交換していましたが、カストロールのオイルはよく使っていました。今回いただいた「カストロール エンジンオイル POWER1 4T 15W-50 4L」でも、3000円しないですからね。
1000円/ℓ以下で購入できますし、全合成油でも5000円未満で4ℓ購入できるのは非常にコスパがいいですよね。
「カストロール エンジンオイル POWER1 4T 15W-50 4L」
あともう一つ注意点としては、バイクを購入した際の契約では指定オイルじゃないと補償が切れる時があります。購入する時にメンテナンスパックなどを契約すると、指定オイル以外でさらに購入した店でオイル交換しないといけなくなるので注意しましょう。
オイルジョッキ
オイル缶から直接入れるのは量の管理が出来ないし、非常にオイルが入れにくいのでオイルジョッキを使用しましょう。
あんまり小さいやつだと使いにくいので5ℓくらいのものがお勧めです。
「キタコ(KITACO) オイルジョッキ(5L) 汎用 キャップ付属 980-0601500」
廃油処理箱
- オイルを捨てるには廃油処理箱が必須です。間違っても排水溝に捨ててはいけません!
廃油処理箱ならなんでもいいので私は近くのアストロプロダクツで購入しましたが、「エーモン ポイパック(廃油処理箱) 4.5L (1604)」とかなんでも構いません。
注意点としては意外といっぱいになるので、ちょっと大きめの廃油処理箱を購入しましょう。
「エーモン ポイパック(廃油処理箱) 4.5L (1604)」
ドレンボルト
オイル交換を機にドレンボルトを交換するのもお勧めです。マグネットの入ったやつなどもありますからね。
今回購入したのは「デイトナ バイク用 リプレイス ドレンボルト マグネット付き M14×10×P1.25」です。今ではアルミ製もありますが、過去に規定トルクで締め付けたら普通に舐めたことがあるので、アルミ製は信頼していません。
また、メーカーによってはネジの呼びが同じでもピッチが並目だったり細目だったりするので、必ず適合表などをよく確認しましょう。
なお、結果としてドレンボルト変えて良かったです。
「デイトナ バイク用 リプレイス ドレンボルト マグネット付き M14×10×P1.25」
ドレンボルトガスケット
ドレンボルトの新品には代替付属していますが、ドレンボルトを交換しない場合は必ず購入しましょう。古いドレンボルトの流用はオイルの漏れにつながる恐れがあります。
今回は今後のことも考えて「デイトナ バイク用 ドレンワッシャー M14 厚さ1.7mm ドレンボルトガスケット 3枚入り 95396」にしました。
アルミ製とか銅製を購入してもいいのですが・・・そんなに使用しないし。というかドレンボルト買ったら新品ついていること忘れてたので、普通に無駄なお金となりました。
「デイトナ バイク用 ドレンワッシャー M14 厚さ1.7mm ドレンボルトガスケット 3枚入り 95396」
トルクレンチ
ドレンボルトを占める際には必ずトルクレンチを使いましょう。手で締めてもいいのですが緩いのは論外として、締めつけすぎてドレンボルトが舐めたら大変です。
これがもしオイルパン側のネジが舐めてしまったら大問題となります。最悪オイルパンのみ買い換える必要があります。
ですのでトルクレンチは必ず使用しましょう。私が購入したのは「E-Value プレセット型トルクレンチ 差込角 9.5mm 20~110N・m ETR3-110」です。
レビューを見ると少し不安でしたけど・・・普通に使えました。
- トルクレンチは精度が命なのでできればちょっと高価なものを買いましょう!
なお、ソケットセットも購入しておくと後々便利です。
「E-Value プレセット型トルクレンチ 差込角 9.5mm 20~110N・m ETR3-110」
「SK11 ソケットセット 6角 SHS308M クリップ色:赤 差込角:9.5mm 8点 1セット」
ウェス
ドレンボルトの掃除やオイルで汚れてしまった場合の工具の清掃などの必要です。色々使えるので大量に購入しておきましょう。
「E-Value 新メリヤスウエス 綿100% 約1kg N-155FH」
自分でオイルを交換する利点と欠点
オイルを自分で交換する利点としては
- 好きなオイルを使うことができる。
- 自分でオイル交換の記録を管理できる。
- 好きな時にオイル交換ができる。
の3つですね。特に自分の好みやその時に安かったオイルなど、好きなようにオイルの銘柄を利用できるのが魅力です。
あとは夏場は固めで冬場は柔らかめのオイルを使うとか、自分で色々と車両の状態に合わせて管理できます。
また、お店でオイル交換する場合にはどうしても予約をしたり、予約をしないで行くと長時間待たされたりする時がありますが、自分で行えば好きな時にオイル交換ができるのも魅力です。
一方欠点としては
- 掃除とか色々と面倒
- ウェスや廃油処理箱などの処分が面倒
- 作業ミスした場合の責任が自分
- 時間が小一時間必要
などがあります。
まぁ作業ミスというほどミスは起きにくい作業ですが、最悪の場合ドレンパンの雌ネジを舐めてしまった場合などの修理は非常に大変です。
それ以外でもウェスや廃油処理箱、そして掃除用のブレーキクリーナーなどが必要なので、マンションの駐車場ではちょっと作業しにくいですよね。
今ではバイク用品店でもオイルの量り売りをしているのでそちらを利用するのも手ですね。
オイル交換手順
今回はオイルフィルターは交換しないのでカウルは取り外しません。そのためやることは
- ドレンボルト外してオイルを抜く。
- ドレンボルトを取り付けてオイルを入れる。
- エンジン始動してオイルを回す。
- 数分待ってオイルが落ちるのを待つ。
- オイル量が不足していれば確認しつつ補充。
- 規定量になれば完了
という感じで非常に簡単です。
オイルを抜く
ドレンボルトを外してオイルを抜きます。ドレンボルトの頭の破損を防ぐために、ソケットレンチもしくはメガネレンチを使用してドレンボルトを外しましょう。
しかしこのバイクドレンボルトまでガチガチです。ほんと加減ってもの知らないのかなぁ・・・。
廃油処理箱を使用していないのは昔自分で交換した時に、廃油処理箱から溢れてしまったのでトレーを使用しています。
ドレンボルトを抜くとこんな感じでドバーっと出てきます。
完全に抜け切るまでしばらく放置しておきましょう。
ドレンボルトを取り付け
ドレンボルトを取り付けます。何度も言うようにかならずトルクレンチを使用して取り付けましょう。
隼のドレンボルトの締め付けは23Nmです。
トルクレンチを使用する場合は必ずゆっくりと締めつけましょう。機会式トルクレンチはクリック音で規定トルクを教えてくれますが、ガンガン締め付けると規定トルク以上で締め付ける危険があるからです。
そして隼のドレンボルトは23Nmで締め付けますが「え?こんなもん?」と言う感じだと思います。トルクレンチを信じてそれ以上締め付けないようにしましょう。
オイル投入
ドレンボルトを締め付けたらオイルを入れます。オイルフィルターを交換するか否かで必要なオイル量は変わりますので気をつけましょう。
例えば隼なら
という感じでオイルフィルター交換しない場合は3.1ℓ、交換する場合は3.3ℓです。入れすぎは良くないので3リトル入れてから調整していきます。
とは言ってもドレンボルト抜いて放置しておくと多めに抜けるし、なかなかこの通りにはいきません。
オイルジョッキに移動してからオイルを入れます。なかなか粘度があるので直ぐに入りませんが頑張りましょう。
オイル投入口はキャップに書いているのでわかりやすいですけど、車体の右側にあります。
オイルが落ちてくるのを待つ
オイルは粘度があるので落ちてくるまで少し時間がかかります。焦って落ちる前にオイル量を確認すると少ない状態で確認することになるので気をつけましょう。
落ちてくる間に廃オイルの処理とか工具の掃除をしましょう。
オイル量を確認してLラインくらいまでにあれば一度エンジンを始動して、エンジンにオイルを回してから再度オイル量を確認します。
少なければ補充しましょう。隼の場合は除き窓があるのでFとLの間のラインにあればOKです。
ちょっと少ないですが・・・まぁOKでしょう。
外したドレンボルトを確認すると・・・
外したドレンボルトですが確認したところこんな感じでした。
ちょっとわかりにくいですが・・・ねじ山が若干傷んできています。
もちろん20年以上前のバイクですし確認すると純正のドレンボルトなので、まぁ傷んでいるのはしょうがないと言えばしょうがないのですが、流石にここまで傷んでいるのをそのまま使用しているのはちょっと問題ですね。
どうもこのバイクは全体的にボルトがバッキバキに締め付けられていて、このドレンボルトも外すのにかなり苦労したくらいです。
ドレンボルト側が傷んでいるのでまだよかったですけど・・・もしオイルパン側も傷んでいるとなると少し心配です。
今回は新品のドレンボルト使用して、ねじ込む際も手でスルスルねじ込むことができたのでオイルパン側は問題ないと思っています。むしろ今回ドレンボルトを交換して良かったと思います。
オイルパン側が痛むとこのようなものを使用してのリコイル作業が必要です。もしくは「タップボルト」で無理やり直すことが必要となるので、ドレンボルトの確認と適正なトルク管理は毎回必ず行いましょう。
まとめ
バイクのオイル交換はドレンボルトとオイルフィルターの締め付けトルクさえ適正に管理できれば、誰でもできる作業です。
その代わりお店でやる時と比べて、廃オイルの処理や工具を購入しなければならないなどの欠点はありますが、自分で好きなオイルを選ぶことができたり粘度を変えたりすることができます。
バイクメンテナンス初心者でも簡単にできますので、ぜひトライしてみてください!
「カストロール エンジンオイル POWER1 4T 15W-50 4L」
「キタコ(KITACO) オイルジョッキ(5L) 汎用 キャップ付属 980-0601500」
「エーモン ポイパック(廃油処理箱) 4.5L (1604)」
「デイトナ バイク用 リプレイス ドレンボルト マグネット付き M14×10×P1.25」
「デイトナ バイク用 ドレンワッシャー M14 厚さ1.7mm ドレンボルトガスケット 3枚入り 95396」
「E-Value プレセット型トルクレンチ 差込角 9.5mm 20~110N・m ETR3-110」
「SK11 ソケットセット 6角 SHS308M クリップ色:赤 差込角:9.5mm 8点 1セット」
「E-Value 新メリヤスウエス 綿100% 約1kg N-155FH」
年間のオートバイの盗難届けの件数は約1万1千件。これ自動車の約1.5倍です。そして検挙率は14.9%(2017年)。盗まれたらほぼ戻ってきません。
盗難場所も駐輪場、駐車場、自宅敷地内が83%なのでどこでも盗まれる状況です。
そんな時に安心なのが盗難保険。僕も加入しているバイク盗難保険『ZuttoRide Club』なら、バイク本体だけでなく、パーツ単位で保証してくれるので安心ですね。
>>ずっとバイクに乗り続けたい人だけ加入してください。
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