高卒レベルでも合格できる!電験3種合格テクニック!【その1:はじめに】




電気主任技術者3種とは、電気の管理資格であり、電気工作物を有する事業所では必ず一人配置されなければならない重要資格です。18年度合格率は9.1%(受験者数42976名に対して合格者3918名)と、決して容易に合格できる試験ではないが、その分有用性の高い資格です。

1種や2種は当然三種よりレベルの高い資格であるが、採用企業によりオーバースペックと判断される事も多いため、三種を取っておけば十分である。

今回電気主任技術者3種を受けるにあたって、高校理科の電気レベルの知識を有するものが、どのような勉強をしたら早く効率的に合格できるかを解説していきます。高校レベルの知識とは、公立高校の理科の教科書レベル、主に直流回路(抵抗、コンデンサ、インダクタ)の電流、電圧経時挙動、そして電磁気(電流と力の関係、フレミング左手の法則)などを十分に理解していることを指す。

電験3種の構成科目と勉強の順番

電気主任技術者3種は理論、電力、機械、法規の4科目から構成され、全ての科目で100点満点中60点以上取得すると合格となります。それぞれの試験問題の特徴は別の記事で説明します。

電気知識の基礎能力が試されるのが理論、機械です。この2つは、交流回路などを専門的に勉強したことがあれば比較的簡単ですが、電気の初学者にとっては難しい。逆に電力、法規は暗記で取れる部分が多く、初学者には取りやすい。

従って、勉強の順番として、理論→機械→電力→法規、とするのが良いと思っています。まず理論を勉強し、電気の基礎を固めた後、機械を勉強し、工場機器などへの電気の使用方法に関して学ぶ。これら二科目は計算問題が多いため最初は苦労するが、しっかり身につけてしまえば本番の試験で点が取りやすいだけでなく、実務上非常に役に立つ。従ってこれら二科目とは腰を据えて長時間向き合うべきです。

その後電力、法規の勉強にかかる。電力、法規に関しては、現在は半分弱が計算問題である。これらの計算問題は比較的容易なので、ここを完璧に仕上げたら、あとは後回しでもよい。どうしても時間がなければ、法規の暗記項目に関しては、試験一週間前にラストスパートするくらいの気持ちでよい。

実務上も、法規に関しては全てを一字一句暗記する必要はなく、「電気事業法」や「電気設備技術基準の解釈」などの法規書を用いて必要な時に滞りなく情報を調べあげることができれば問題ない。暗記にそこまで時間をかける必要はない。

参考書について

参考書であるが、高校電気のレベルの学習者がいきなり電験3種の参考書に手を出しても全くわからないと思います。巷に出ている参考書は少しの解説と大量の暗記項目が並んだ後、いきなり問題と解説が並ぶ。そもそも理解できないことを暗記するだけでは応用問題を解くことはできないし、電験3種の問題は過去問に多少捻りを加えた問題が出題されるため、応用問題を解けないと合格することはできません。

そこでまず、線形回路と電磁気の基礎を学んでから、電験三種の参考書に当たることをお勧めします。

線形回路とは、抵抗、コンデンサ、インダクタの三種類の素子を使って構成される回路である。汎用性抜群で最重要な公式はキルヒホッフ第1法則、および第2法則である。更に線形交流回路での各計算はベクトル計算を必要とする。ベクトルと聞くと面食らうかもしれないが、なんのことはない。ただの二次元の図形問題を解くのと同じである。

電磁気とは、電気と磁力の関係性の学問である。電気が流れれば、そこに磁力が生じ、結果、磁界の歪みによる力を生じる。電気と磁束、力のベクトル関係、ファラデーの法則、フレミングの法則などが重要である。

今述べたそれぞれの法則は特段難しいものではない。しかし電気の知識の乏しいものが、これらから派生して生まれた細かい法則を全て暗記して、試験で出題される応用問題に立ち向かうのは非常に難しい。したがって、理論計算に関しては出来るだけ簡単な法則のみを覚え、それらを駆使してどのような応用問題も解けるようにする、という方法が遠回りのように見えても結果的に近道である。

電験3種合格のロードマップ

以上を踏まえて電験3種合格のための勉強ロードマップを作成すると以下のようになります。

  1. 線形回路の基礎を学ぶ
  2. 電磁気学の基礎を学ぶ
  3. 理論
  4. 機械
  5. 電力
  6. 法規

まずは理論の参考書を購入する。1と2の勉強を進めがてら、理論の参考書をちょくちょく確認し、半分以上理解できるようになったら、3に移行して、問題をたくさん解くと良いです。

ここまでくれば電気の基礎が理解出来ているため、後は勉強しただけ合格に近づく。当然1と2の勉強を進める時には、公式をやみくもに覚えるようなことはせず、原理原則に則って最低限の公式で問題を解くことを心掛けなければいけない。

電験3種受験にあたって購入を薦める参考書は以下です。

回路理論基礎 (電気学会大学講座) 基本からわかる電磁気学講義ノート
完全マスター電験三種受験テキスト 理論(改訂2版) 完全マスター電験三種受験テキスト 機械 (改訂2版) 完全マスター電験三種受験テキスト 電力(改訂2版) (LICENCE BOOKS) 完全マスター電験三種受験テキスト 法規(改訂3版)

「完全マスター電験三種受験テキスト」は必ず理論、電力、機械、法規の四冊を買いましょう。電験のエッセンスがまとまっているので、基本を抑えたら後はこれだけで合格できます。

まとめ

電験3種は非常にレベルの高い資格ですが、基本を押さえて勉強すれば必ず合格できます。いきなり過去問に行くとつまづく恐れがあるので、自分の知識を確かなものにしてから過去問に挑みましょう。