2021年12月に行われた1級機械保全技能士試験に一発で合格しました。慣れない人には暗記が多くてなかなか難しい試験かもしれませんが、普段設備保全と言いつつも、プラント関係の保全しかしていない私でも一発で合格できました。
ということで、私が実際に購入した本や勉強方法をもとに、どうやったら勉強時間がたった1か月で合格できるのか?解説していきたいと思います。
購入する参考書は二冊でオッケー!
まず購入する参考書ですが私は二冊しか購入していません。「2021年度版 機械保全の過去問500+チャレンジ100[機械系・学科1・2級]」と「2021年度版 機械保全の徹底攻略[機械系・実技]」だけです。
他にもいろいろと参考書は多くありますけど、1ヶ月という短時間で合格するには2冊が限度です。これ以上購入しても逆に対応することができず、準備不足となります。
それよりも二冊の本で勉強して、覚える知識と覚えない知識を効率よく分別するのが合格への近道です。
「2021年度版 機械保全の過去問500+チャレンジ100[機械系・学科1・2級]」
具体的な勉強方法
具体的な勉強方法についてですが、学科と実技で少し勉強方法が異なります。基本は「暗記」すればいいのですが試験の出題方法が違うので勉強の仕方も少し変えるようにしましょう。
学科はとにかく過去問を暗記しまくる!
学科の勉強は非常に簡単です。問題を解いて答えを暗記しましょう。ただし問題が「真偽法(要は○×)」と「多肢択一法(複数の設問から正しいものもしくは誤っているものを選ぶ)」があります。
どちらも共通するのは「答えを覚えるのではなく、解答の根拠も含めて覚える」です。解答だけを覚えても同じ問題が出ないと解けません!解答の根拠も覚えることで似たような問題も解答できるようになるので、必ず解答の根拠を覚えましょう。
具体的な勉強方法は
- 使用するのは「2021年度版 機械保全の過去問500+チャレンジ100[機械系・学科1・2級]」だけ。
- まず問題集を1周して解いてみる。ここで何も考えずに解けた問題は問題自体に横線を引いて次からは解かない。わからない問題はすぐに解答を見る。
- 2周目も同様に問題を解いていく。1周目で何も考えずに解けた問題以外は自分の頭の中に知識として定着していないので、解けてもチェックマークに留めておく。ここでもわからなかったらすぐに解答を見る。
- 3周目からは少し考えるようにする。解けた問題にチェックマークをつけていく。
- 5周目まで同じことを繰り返して、チェックマークが3個ついた問題は以降は確認しない。3個つかない問題は解答のキーワードに線を引く。
- あとは解けない問題がなくなるまで繰り返す!
- 試験前日くらいに全ての問題含め総復習。
長いですがやることは簡単です。問題集を繰り返しているだけです。先ほども言いましたが「解けた問題」というのは「解答の根拠がしっかりと覚えている状態」です。
こんな感じです。
実技はちょっと難しいところがある
実技も基本的に学科とやることは一緒なのですが、過去問がありませんので勉強が少し難しいです。
使用するテキストは「2021年度版 機械保全の徹底攻略[機械系・実技]」だけですが、過去問というか模擬問題しかありません。なのでこれを利用して勉強していく必要があります。
具体的な勉強方法は
- 模擬問題を1周解いてみる。恐らく普段から機械保全をしていても自分の得意分野と不得意分野がこの時点でわかるはず。例えば私の場合は「歯車やベアリングの損傷」「ベアリングの種類と形式」が不得意であった。
- 自分が不得意な分野はテキストで勉強する。暗記すべきは写真で説明される項目(例えば歯車や軸の損傷、鋼材の破壊など)や図面から判定するもの(例えばベアリングや歯車の名称や形式)、及び図記号(JISの油圧用図記号)など。全ての暗記は不可能な量なので模擬問題を参考に勉強する。
- 模擬問題の中で何を言ってるのかさっぱりわからない問題はテキストでよく確認する。最低でも模擬問題の中で、全くわからない用語は全てなくすこと!
- 模擬問題は毎日1回1周する。それほど量が多くないので毎日勉強することは可能。
という感じです。正直私も実技の方はかなり苦労しました。普段から機械保全はしていてもベアリングの損傷パターンなんて気にしたことがなかったので、参考となる写真をかなり睨めっこしました。
学科は基本的な暗記だけでもいけると思いますが、実技に関してはこれまでの知識も活用しないと1ヶ月では終わりません。むしろ、あまり知識のない人(そんな人がこの試験を受けるかは疑問ですが)は3ヶ月は勉強した方がいいでしょう。
勉強&試験での注意点
電卓は使えません!
勉強する上での注意点ですが、この試験は電卓が使用不可能なので電卓を使用しなくても計算できるようにしましょう。
私は試験前日に気づいてちょっと焦りましたので。
実技試験は時間との戦い!見直しする時間はほぼないと思!
学科は普通に問題渡されるので見直しする時間はあるのですが、実技に関しては事前に問題は渡されますが中身は見れません。
さらにこの問題が8冊に分かれていて、中にさらに細かい設問が含まれています。
そしてこれを1冊10分で解答、終了すれば強制的に回収されてまた次の冊子を10分で解答。それの繰り返しなので見直す時間がほぼありません。
なのでパニックにならず冷静に解凍していきましょう。学科も実技もわからない問題はわからないので、さっさと次の問題に移ってわかる問題を完璧に解答することを心がけてください!
受からない人の特徴
この試験に限らず合格できない人にはある特徴があります。
それはどこかで抜け道とか簡単に合格できる方法とか、一夜漬けでなんとかならないから必死に探すことです。
ハッキリ言って超天才でもなければそんなことで受かる試験ではないですし、そんなんで合格できればもっと多くの人が合格できています。
そういう誘惑には誰しも陥りやすいですが、その誘惑をグッと我慢して愚直に暗記できるまで暗記するのがこのような資格試験には重要となります。
一夜漬けで試験に合格する人もいますが、そういう人って本当にその時間を全て暗記に使っています。結局「素直に暗記する人だけが合格できる」のです。
なので、はっきり言います。「あれこれ考える暇があったら過去問と参考書開いて暗記しろ」
1級機械保全技能士はしっかり勉強すれば一発合格可能です!
私がそうでしたが1級機械保全技能士はしっかりと勉強すれば一発で合格することが可能です。
もちろん、勉強方法は少し工夫したりする必要がありますけど基本的には暗記科目となります。
この資格は国家資格であり、1級となれば上級の資格なので社内での評価や転職でも有利となります。皆さんも是非この記事を参考に勉強してみてください!
コメント