【プラント設計の基礎】プラントのメンテナンスを見直してみよう!

多数の機器がある工場で全くメンテナンスをしていない工場というのはありえないと思います。

特にここ数年では設備の状態を常に監視し、情報を分析して最適なメンテナンスサイクルの実施や、知識の共有などができるようになりましたがこれで完璧なメンテナンスはできるのでしょうか?

 

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目次

現在のメンテナンスは正しいのか?

生産性と効率性のさらなる工場を目指して、現在のメンテナンスを見直してみましょう。

たとえば、回転機器や部品の保守監査では、エネルギー消費、潤滑、部品の取り付けと取り外し、適切な工具の使用、安全性などの分野を見直しましょう。ほぼすべての工場で何らかの改善があるはずです。

特にエネルギーに関しては敏感になるべきです。空調システムのコンプレッサーの運転中に無駄にされたエネルギーにどれくらいの注意をはらっていますか?

またファン、送風機、および可動部品を備えたほぼすべての機器の動作効率についても注意しましょう。

回転機器をメンテナンスする際の注意点
  • 適切な量と適切な種類のグリースで、ベアリングは適切に潤滑されていますか?
  • ベアリング、シール、シャフトは正しく調整されていますか?
  • ファン、ブロワー、コンプレッサーは、通常グリースで潤滑されています。

グリースが多すぎると、グリスを内部で攪拌することになります。

この現象では、ベアリングの転動体が各回転でより激しく動作する必要があります。その余分な作業はエネルギーの浪費につながります。

そのため、正確な給油システムを交換する必要があります。

自動給油装置などを使用することも一つの方法です。補給量を正確に維持することによってグリースの過剰または不足を防ぐのに役立ちます。

また、容易にアクセスできない場所でも、自動給油装置は役に立ちます。

シャフトとベアリング

シャフトとベルトの位置ずれは、製造装置のエネルギー使用量を最大3パーセント増加させる可能性があります。

シャフトのアライメントは昔はダイヤルゲージを使いながら慎重に作業していましたが、現在では位置合わせが速く正確で、オペレータのトレーニングがほとんど必要ない機器が登場しています。

シャフトアライメントレーザーガイドツールは、レーザーによる測定によりシムを入れる枚数やどこのネジをどれだけ調整すればよいかを瞬時に測定してくれます。

このようなツールを使用することもアライメントを正確に出す上で重要です。

大きなミスアライメント、高い動作温度、過度の騒音など、アライメントミスの主な症状がある場合にはアライメントを再度調整しましょう。

潤滑

潤滑慣行は装置の信頼性、生産性に影響を与えます。

産業機器の80%以上がグリースで潤滑されています。多くの場合ほぼすべての用途に単一の汎用グリースを使用していることが多いです。

この方法は一般的に許容されていますが、高い動作温度や高い圧力条件を持つアプリケーションなどの特定のアプリケーションでは、特殊なグリースが必要です。

特定の要件を満たすために製造されたグリースは、再潤滑間隔を長くすることが多く、グリース消費量を大幅に減らすことができます。

グリスは多数の種類があるのでどれを使用すればよいのかわからないときもありますが、基本的にはメーカー推奨のグリスを使用しましょう。

取り付け、取り外し、および工具

ベアリングの取り付けが不適切だと、機器の早期故障の原因になります。

その他にも常に適切な工具の仕様が重要です。それはただ単に時間の節約だけでなく、部品にダメージを与えないという面でも重要です。

特殊工具が必要であればメーカーに連絡して必ず準備してもらいましょう。

まとめ

何気なくメンテナンスをしているだけかもしれませんが、見直してみるといろいろと改善点が見つかると思います。

特にエネルギー消費量という観点から見直すと、簡単に原単位の低下や逆に歩留まりの向上などの効果が発生するかもしれません。

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