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【専業EPC?メーカー系?設備保全系?】プラント業界とそれぞれの違いを解説!【どこに就職する?】

2022年9月6日

【専業EPC?メーカー系?設備保全系?】プラント業界とそれぞれの違いを解説!【どこに就職する?】

みなさんこんにちは、プラントエンジニアのヤンです。今日は専業EPC、メーカー系、設備保全系の違いについて書いていきます。

プラントエンジニアリング会社というと巨大な化学プラントや工場を建設する会社と思われていますが、実際は専業でプラントエンジニアリングをしている会社もあれば、メーカーの傘下でプラントエンジニアリングをしている会社もあります。

そしてそれ以外でも、私のように工場やプラントの設備保全として働きながら必要時には工場・プラントの設備設計をして導入・試運転まで管理するようなプラントエンジニアも存在します。

そのため大きく分けると「専業コンストラクター(専業EPC)」「メーカー系コンストラクター」「設備保全系」と分かれています。今回はこれらの違いを解説していきたいと思います。

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簡単なプロフィール

【ヤン】
高専卒のプラントエンジニア。大卒との待遇の違いから一念発起して英語と資格の勉強をしまくる。プラントエンジニアリングのノウハウから資格・英語の勉強法に関する情報を提供しています。保有資格:1級管工事施工管理技士、1級機械保全技能士、英検準1級、TOEIC870点、甲種機械高圧ガス製造保安責任者、エネルギー管理士(熱)。趣味はバイクとキャンプ、愛車はGSX1300R隼。

プラントの構成について

まずプラントの構成がどうなっているか説明します。プラントが新規に建設されるときはその規模によりますが、例えば大規模な化学プラントやゴミ処理プラントの場合は多くの設備からなっておるので以下のような構成になります。

大規模プラント、それこそ数百億円から数千億円規模のプロジェクトとなると専業EPCの出番となります。ここまでの規模となると技術的な問題もありますが、それよりも多くの会社と人を管理するプロジェクトマネジメントの経験が必要となるからです。

特にこのようなプラントになると補助金なども出ている国策的な案件もあるので、納期遅れは厳禁です。そのためこれまでの経験からありとあらゆるリスク管理をして、完璧なプロジェクト遂行能力が問われるからです。

そしてこのようなプラントの場合は、プラント全体の設計、購買、工事、試運転などの管理は専業EPCが管理をしますが、その中には多くの設備が存在します。これらひとつも小さな(といっても数億規模の)プラントと呼ばれるものです。

専業EPCはこれら小さなプラントの能力や要求仕様を明確にして、メーカー系プラントコンストラクターに発注します。これらが組み合わさって1つのの大規模プラントが構成されているのです。

そのため中には大量の産業ガスを製造、精製するプラントもあれば水処理プラント、排水処理プラントなどが存在し、これらが組み合わさって1つの大規模プラントを構成しているのです。

もちろん中核となるところ、ゴミ処理であれば燃焼炉、石油化学プラントであれば精留塔などは専業EPCで設計します。

このように大規模プラントであれば、それだけ小さなプラント群から構成されています。もちろんメーカー系でもこのような仕事の仕方はしますが、規模と時間が一桁違うことになります。

専業プラントコンストラクター(専業EPC)

専業EPCの特徴としては石油や天然ガスなどの大規模プラントを得意としているところです。現在ではこれ以外でも再生可能エネルギーなどの分野にも進出しているので、多くの分野で幅広い経験を持ち合わせているのが特徴です。

そしてもう一つの特徴は基本的にEPC事業、つまり設計(Engineering)・調達(Procurement)・建設(Construction)に特化しており、自社に工場を保有していないというところです。そのため、全て外部業者から調達することになるので、適切な業者の選定や工程管理などのプロジェクト管理という点でも多くのノウハウを有しています。

この分野では御三家と呼ばれる「日揮ホールディングス株式会社」、「千代田化工建設株式会社」、「東洋エンジニアリング株式会社」が突出している状況となります。特にこの3社は海外案件も積極的に受注しているので、海外で仕事をしてみたい人にはうってつけの会社となります。

ただし、仕事の受注を常に続ける必要があるので景気や海外の情勢に業績が左右されやすいこともあります。

メーカー系コンストラクター

メーカー系コンストラクターは基本的には親会社の子会社として存在しているコンストラクターとなります。

よくある「◯◯エンジニアリング」のように「親会社の名前+エンジニアリング」という会社です。このような会社は基本的に親会社の工場建設やメンテナンスなどを優先的に受注します。これらはプラント設計だけでなくメンテナンスも含まれます。

そのため多くの会社は事業所が親会社の近くにあったり、その工場やプラントの中に事務所を構えているところも多いです。そしてこれらの会社の場合は工場を持っており、ある程度の製作物であれば自分達で対応する場合もあります。

またこれらのメーカーはある特定の分野、例えば「水処理」、「粉体搬送プラント」、「産業ガス製造」、「排水処理」に特化しているところが多いので、専業プラントコンストラクターから大規模プラントの一部として、プラントを設計・納入することも多いです。

しかし現在では専業プラントコンストラクター(EPC)並みの売り上げや規模を誇る会社もあります。なので「メーカー系=専業EPCには敵わない」という考えは通用しなくなりました。

基本的にメーカーに依存する体質するところが多く、自分達で営業していないところもありますが親会社の体質がしっかりしていれば仕事も途切れなく受注できるので、安定した体質になると言えます。

設備保全系

設備保全系は工場やプラントの設備保全を行いながら、新設設備などの設計を行うところです。とはいってもプラント設計の能力としては非常に低いので、基本的な設計のみをして詳細設計や図面作成については多くを外部に依存します。

ですのでプラントエンジニアとは厳密に言えば違います。

この設備保全系は会社の体制によってそのレベルが大きく変わります。例えば私は専業プラントコンストラクターから設備保全系に転職しましたが、設備保全一本で育ってきた人は私の目から見れば設計なんてできません。

しかし、設備保全一本の人が逆に私を見れば「なんでそこまで計算してるの?」という感じでみているでしょう。会社に体質によってそのレベルが大きく変わります。

また、設備保全系は基本的に工場で働いていますので何もなければ定時で帰れます。逆に突発故障などがあれば深夜などでも働かざるを得なくなるでしょう。それらを考えても全体的に専業やメーカー系よりは残業時間は少ない傾向です。

私自身が設備保全系に転職したことでライフワークバランスはかなり改善されました。

専業EPC、メーカー系、設備保全系の違い

では、この3社の違いはなんでしょうか?まず純粋にプラント建設だけということを考えれば設備保全は除外されます。

そして専業とメーカー系の違うところは

専業とメーカー系の違い
  • 専業の仕事は全て外部からの仕事。続けて受注していかないといけないので、景気に左右されやすい。
  • メーカー系は親会社から仕事を得ることができるので、新規プラント以外でもリプレイスやメンテナンスなどで仕事得ることができる。専業に比べれば景気に左右されにくいところもあるが、そんなこともない。
  • メーカー系は親会社の意向に左右される。
  • 専業は石油化学プラント、発電プラントなどの大規模でリスク管理や大規模プロジェクトマネジメントが得意。
  • メーカー系は食品、粉体、産業ガスなどある特定の分野に特化している。専業はこれらを組み合わせてプラントを作る。
  • 専業は数年単位、メーカー系は数ヶ月から数年。どちらも現場常駐などもあれば海外出張もある。

となります。

実際はメーカー系でも専業並みの売り上げを誇るところもあるので、一概に上記の通りには言えませんがこんな感じです。

そのため「専業EPCではないから大きな仕事はできない」とか「専業EPCでないから海外で仕事はできない」という考えよりも、自分がどのような分野を専攻してきてどのようなプラント建設に関わりたいのか?を重視しましょう。

専業EPC、メーカー系、設備保全系の違い

では専業とメーカー系と設備保全のどれを選ぶべきでしょうか?

まずプラント業界の特徴としては

プラント業界の特徴
  • 案件の規模が大きい。
  • 出張が多い。施工管理であれば数年。試運転だけでも数ヶ月単位の常駐となる。
  • 残業が多い。複数のプラント建設やトラブルが重なると残業は多くなる。
  • 海外比率が多い。日本国内では新規プラントよりもリプレイスやメンテナンスが中心。必然的に海外が多くなる。

これらが苦でなければ専業EPCでもメーカー系でもプラント業界で活躍できるでしょう。逆にこれらが嫌な人は工場での設備保全系などの仕事の方がお勧めできます。

設備保全系の仕事は3交代などがある場合もありますが、基本的に出張も少なく工場での定時時間内での仕事なので残業も少ないことが多く、プラント業界よりはライフワークバランスが良いことが多いです。

そのため「仕事も重要だけど私生活の時間もしっかりと確保したいという人は工場での設備保全系の方が良いでしょう。

簡単にまとめると

プラント業界に向いている人
  • 出張が多くてホテル暮らしが多くても苦にならない人。
  • ホワイトとかブラックよりも仕事のやりがいを求める人。
  • 海外で活躍したい人。
  • 大きなプロジェクトで多くの人を束ねていきたい人。

逆に下記のような人は設備保全系がおすすめです

設備保全系に無いている人
  • 仕事のやりがいとワイフワークバランスを充実させたい。
  • なるべく残業は少ない方が良い。
  • 海外での仕事は少ない方が良い。ただし子会社などの工場が海外にあると例外となります。
  • 出張は少ない方が良い。
  • 大規模プラントの設計よりも機械いじりが好き。
  • 設計、製作、メンテナンス全体に広く浅く関わりたい。

まとめ

プラントエンジニアリングを行う会社は数多くありますが、その中でも専業EPCとメーカー系に分類されています。現在では専業EPC並みの売り上げを誇るメーカ系もあるので、一概に専業EPCだけが良いとは言えません。

自分がどのようなプラント設計をしたいか?どこまでの大規模案件に係りたいかにより、どこの会社を志望するかを決めましょう。もちろんそこには給料などの要素も入るとは思いますが。

また、設備保全系としてプラントエンジニアリングではないですが工場や化学プラントの中で働くという選択肢もあります。この場合はライフワークバランスや残業の面では専業EPCやメーカー系よりは優れていることが多いですが、プラントエンジニアリングという点から見ればはるかに劣ります。

自分がどのような仕事をしてどのように生活していきたいのか?これらを重点的に考えてどの業界で生きていくかを考えていきましょう。

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この記事を書いた人

ヤン
・高専卒業後に専業プラントエンジニアとして活躍。その後、化学/食品プラントのエンジニアに転職。プラントエンジニアリングや、資格・英語勉強に関する情報を発信。
・就職後に大卒との待遇の違いから学歴コンプに陥るが、持ち前の負けず嫌いの精神から勉強しまくって大卒を見返す。
・社会では大卒の方が優遇されるが「高専卒の方が即戦力&活躍できる!」ということから全ての高専卒を応援するためにブログを開始。
・主に機械系を担当したのでPFDからPIDの作成などの基本設計から、回転機器選定、配管設計、調達、建設、施工管理、試運転、保守管理を担当。今では設備保全の知識を活かして効率的なメンテナンス計画の立案や設備診断技術の導入も実施。5Sを軸とした仕事&職場&業務効率のカイゼンにも従事。
・保有資格:1級管工事施工管理技士、1級機械保全技能士、英検準1級、TOEIC870点、甲種機械高圧ガス製造保安責任者、エネルギー管理士(熱)
・海外プラントの設計や立ち上げ経験もあり。