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【プラント設計の基礎】プラントエンジニアのキャリアって?【キャリアプラン・忙しい・きつい・つらい】

2017年9月29日

さて、みなさんは「プラントエンジニア」と聞いてどんな仕事を思い浮かべるでしょうか?

パソコンで配管がいっぱいの図面を書いている所でしょうか?

それとも難しいプロセスを計算している所でしょうか?

それとも工事現場で作業員たちに忙しく指示を出している所でしょうか?

どれも正解なのですが、プラントエンジニア歴15年の僕があまり知られていないプラントエンジニアの仕事を書いていきます。

 

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あんまり知られていないプラントエンジニアの仕事

プラントエンジニアっていう仕事自体があまり明確ではないですよね。というかプラントエンジニアっていう言葉の表す範囲が広すぎるのも問題ですが。

プラントエンジニアの仕事ってあまり知られていないと思いますが、非常に多岐にわたっています。

非常に多様なプラントエンジニアの仕事
  • 難しい化学工学の知識を駆使してプロセス計算をしている人。
  • 社内で図面とにらめっこしながら設計に従事している人。
  • 何百もある計装機器の選定、ケーブルの取り回しを考えている人。
  • 塔槽類の設計をしている人。
  • 何億となるプロジェクトの受注に向けて計画している人。
  • 工事現場監督で何年も常駐し終わればすぐに次の現場にいくような人。

大きな会社になればなるほど仕事がかなり細分化され専門性の高い仕事になります。

細分化されるとこんな感じになる
  • プロセス設計、マテリアルバランス(物質収支)の計算、PFDの作成
  • 基本設計、PIDなどの作成
  • 配管設計、サポートやバルブの選定なども含めて
  • 各種機器の選定、ポンプとか圧縮機とか
  • 電気計装設計
  • 土木、建築設計
  • 現地施工管理
  • 試運転調整

細かく分けると更に細かく分けている会社もあります。

しかし、中堅どころになると一人で多くの担当職務を持たねばならないこともあります。どっちがいいかは人次第ですが、僕としてはたくさんの仕事をできた方がそれだけ知識も増えていくので、将来的にも役に立つかなと思っています。

そこで、これからプラントエンジニアを目指す人に簡単にですが、仕事内容を紹介したいと思います。

プラントエンジニアのキャリアパスは?

プラントエンジニアになったからと言ってすぐに大きなプロジェクトを任せられることはありません。

まず自社のプラントがどのように設計されているのか?どのように施工されているのか?これらを勉強してからプロジェクトマネジメントについて勉強していくことになります。

1〜3年目:基本設計、施工管理技術の取得

入社してからすぐに大きなプロジェクトを任せられることはありません。まず基本的な技術の取得からスタートします。

ぜならプラントエンジニアとして必要な知識の多くは学校では教えてくれないことが多いからです。

会社によっては座学のところもありますし、実際の施工管理や試運転の経験として現場に駐在させる会社もあります。

この最初の3年間でプラントエンジニアとして仕事をしていけるかが決まります。勉強することも多く現場での仕事は年も離れている人も多く、人によっては海外の現場での駐在となります。

そこで今までの学歴などを捨てて1から愚直に学んでいける人は成長していけます。逆に「俺高学歴だから」と考えている人間は成長できません。

同期と差がつくのもこの時点で差がついてきます。人によっては自分でさらに参考書などを購入して勉強する人もいるくらいですから。

合わないと思ったらこの時点で辞めるのがおすすめです。

3〜5年目:プロジェクトの担当として経験を積む

基本的なスキルを習得したらプロジェクトメンバーの一員となり、専門性を高めていきます。

この段階から自分のキャリアとしてどの専門分野を中心に仕事をしていくのか決定していくので、早い段階で自分の得意分野を考えておくことが必要です。

もちろん、すべての分野である程度詳しいのがおすすめですけど。

とはいってもまだプロジェクトメンバーとして参加するだけでマネジメントまでは行きません。しかし、この段階でプロジェクトマネジメントについて勉強しておきましょう。

おすすめの本は「エンジニアリングマネジャー―強き技術系管理者への道」です。少し古い本ですしこの段階では少し早いかもしれませんが、早いうちにこの様な本でプロジェクトマネジメントや技術系管理職に求められる事を学んでおきましょう。

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5〜10年目:プロジェクトマネジメント

早い会社では5年めくらいからプロジェクトリーダーとしてプロジェクトを担当することになります。

仕事が細分化されている会社では10年目くらいまではいろいろな専門職をジョブ・ローテーションしていき、専門性をつけると同時にプロジェクトマネジメントも勉強していきます。

プロジェクト担当になると自分のプロジェクトの包括的な管理が必要となります。プロジェクトは仕事、予算、スケジュールが絡んだ複雑な形態を兼ねているので、まずは一つのプロジェクトをこなすことからスタートします。

ここからは複数の部下や業者を管理する業務となるので、コミュニケーション技術なども必要となります。

おすすめの本は「一目置かれる「会話力」がゼロから身につく! 超一流の話し方見るだけノート」です。コミュニケーション技術を学ぶのにおすすめです。

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10〜20年目:複数のプロジェクト管理

ここまで行くとマネジメント専門となります。10〜20年と幅が広いのは会社によってマネジメント中心とさせるまでの経験に幅があるからです。

マネジメント専門になると自分で設計などはほとんどせずに、社内の複数のプロジェクトを管理します。

一つのプロジェクトが数億から数十億のプロジェクトとなりますので、非常に責任重大な仕事です。少しでも遅れが見られるプロジェクトはどのように遅れを取り戻すかなどの対策を、自分の経験に基づいて適時支持していく必要があります。

経営にも関わるので非常に責任重大な仕事になります。

エンジニアリングって何を意味するのか?

そもそもエンジニアリングって何ですか??

いろいろな意味がありますが、個人的には

  • 商品を作る製造設備を作ることそれに付帯する仕事全て

がエンジニアリングだと思っています。

つまり、単体では意味のない配管やバルブ、機器を組み合わせて一つの巨大なプラントを作り、そこからお金を生み出していく仕事です。

プラントエンジニアの仕事内容その1:設計

プラントエンジニアリングの肝といえるのが設計ですよね。全てのプロジェクトがここからスタートしますし、ここが間違えばすべてがおかしくなりますので。

設計といっても範囲はかなり広く、全ての設計に関われる人はいないと思いますが、僕の専門は特に下記の用になっています。

設計のお仕事
  • P&IDの作成
    全てのプラントの基礎になる図面。配管の流れやバルブ、機器の取り付ける位置、配管の仕様などこれがなければプラントが作れないという図面。電気信号、空圧、油圧の流れなども書くので、これ一枚でそのプラントがどのように制御されているのかが分かるようになります。
    プラントを作るのに非常に重要な図面で、これが間違っていると期待通りの性能が出ない事にもなりかねない。
  • 配置や基礎の設計
    機器の配置を元に基礎を等の設計をする。プラントに使う装置は重量が非常に重いだけでなく、大きな振動などを伴う事もあるので単に置くだけではトラブルの原因となります。その為、単に機械基礎とするのか防振架台を付けるのかも客先要求に基づき決定していきます。
    機器の配置って結構適当にやる人もいるんですが、人の動線、メンテナンススペース及び配管の取り回し、それ以外にも搬入ルートとかも事前に考える必要があるので、簡単な仕事ではありません。
  • 配管設計
    実際の配管ルートやサポートの位置を決定する。もちろんこれもサポートのとれる位置を考えたり、なるべく配管を短くするように考えたりする必要があります。
    また、実際の工事に入った場合に工事がしやすいように、フランジを入れる個所や現場合わせの位置などをよく考える必要があります。
    現場での配管工事は手直しなどで追加工事が出やすいのですが、ここで詳細に設計しておけば手直しを少なくすることができます。

とこれくらいですが一つ一つの中身はかなり深いので、これだけでも作業量はかなりのものになります。

僕は一人で基本設計から詳細設計までしていたので非常に忙しかったですが、逆に一人ですべての状態が分かっていたので、常に全体が見えるという事ではよかったかもしれません。

他にも、電気計装の設計がありますがこちらは僕の専門範囲外でした。しかし、シーケンス制御、ラダー図の読み方、PID制御の簡単な理論、 単線結線図の読み方、制御回路図の読み方などは理解しておくことをお勧めします。

現場でトラブル起きた際に「僕機械担当なんで電気のことは・・・」なんていう言い訳は通用しません。せめて、トラブルの原因と思われるところを探し当て、電話で問い合わせできるくらいにはなりましょう。

建築などは僕の会社ではゼネコン任せでしたが、大きな会社では1級建築士が在籍し建築士事務所の登録をしているところもあります。

そこまで行くと建築からすべての工事をできるのでかなり強いですね。

プラントエンジニアの仕事内容その2:図面の作成・チェック・管理

図面がないと製作できませんからね。図面を正確に書く・読むスキルは非常に重要です。

図面の作成はとても重要、なぜなら。

  • 全ての工業製品が図面を介して製作されている。
  • 設計者と製作者が意志を取る唯一の方法だから。

です。

今はCADの普及でCADさえ使えれば図面屋を名乗れる世の中だが、そのせいで本当に正確できれいな図面を作成できる人が少なくなってきているような気がします。

また、逆にそのような図面屋が存在するので、いかに外注した図面をチェックし綺麗な図面に仕上げていくかも重要な仕事になる。

ただし、図面が正確かどうかのチェックをできるのは、自分が正確な図面を書けるかどうかによります。ですので、自分でしっかり図面をかけるようになるのが第一ですが、上記のように外注発注ばかりになると自分で図面書く機会が少ないのも確かです。せめてJISに基づく製図法の本くらいは用意しましょう。

たかが、図面と思っていて適当にやっていると現場工事で手直しばっかりになって悲惨なことになります(経験あり)

プラントエンジニアの仕事内容その3:各種機器の選定

設計圧力や温度、流体の特性から選定しないとえらいことになりますよね。また、同じポンプでも容積式か遠心式かで特性は変わるのでいろいろな知識は必要です。

各機器、バルブの選定。とかくと非常に簡単ですが使用する流体の物性、圧力、流量、温度などを気にかけないといけないので、非常に多様な知識が求められます。

例えばバルブ一つにとっても材質や圧力、使い方だけで分けると膨大な種類があります。その中からコスト的にも性能的にも最適な1台を選ぶ必要があります。どこにどのバルブが最適なのか?は経験も非常に重要です。

機器類に関しても性能が第一ですがかといって余裕を見すぎて大きな性能のものを買っても、お金が無駄になるだけです。

重要なのはきちんと見積仕様書などを作成して、「今回のプラントでほしいものはこういうものですよ」とはっきりさせることだと思っています。メーカーはプロなので使用状況などを細かく説明すればそれに合わせて最適なものを選定してくれるはずです。

そういった意味で、仕様書をもって物を手配するのは非常に重要です。

これも経験があり、入社3年目の社員が仕様書も無しで機器を見積し、見積仕様書も大して確認しないで発注したところまったっくもって使えない仕様のものを発注していました。

この時は納入仕様書段階で発見したからいい物の、もし納入されていれば大変なことになっていました。とはいっても、機器費用3000万円で追加費用で500万円かかっているので、いかに事前に仕様書を詳細に作りメーカーと打合せをするのが重要なのか勉強しました。

プラントエンジニアの仕事内容その4:現場管理(セコカン)

きちんと図面通りに製作されているかだけでなく、安全管理なども重要な仕事です。

現場での施工管理、通称セコカンですが、安全を管理しつつ進捗も管理し不具合があれば手直しの指示をするなど非常に重要な仕事です。

短くても数か月、長ければ年単位で現場に常駐するので体力的にもきつい仕事ですが、巨大なプラントが出来上がっていく様子を間近に見れるのでその達成感は非常に大きいです。

また、多数の職人さんと仕事をするので厳しく接しながらもある程度仲良くしないといけないという、人間性も求められる難しい仕事です。

プラントエンジニアの仕事:まとめ

まとめ
  • プラントエンジニアとひとくくりにしても、机の上で設計している人もいれば現場で汗を流している人もいて非常に多岐にわたる仕事。
  • その中でも、分野が多数に分かれるので部署や担当が変わればわからないことだらけという事になる。しかしその分、仕事をすればするほど知識が増えていくという仕事でもある。
  • 何か建物以外で大きなものを作りたいという人にはお勧めできる仕事。

 

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