みなさんトルクレンチは使っていますか?バイクのメンテナンスでホイルーナットやブレーキキャリパーを締め付けるには、適切なトルクで締め付ける必要があります。
そんな時に必要なのがトルクレンチです。
私ももちろん使用していますが、できれば「トーニチ」製の物を使用したいのですが、何せ値段が高い。ということでAmazonで売っている価格の安いものを使用しています。
しかし、不安なのがその精度です。ゆるすぎても困るし締めすぎても困ります。ということで今回は簡易的に自分で激安トルクレンチの精度を調べてみました。
ちなみに使用しているのは「E-Value プレセット型トルクレンチ 差込角 9.5mm(3/8インチ) ETR3-25」と「E-Value プレセット型トルクレンチ 差込角 9.5mm 20~110N・m ETR3-110」です。
「E-Value プレセット型トルクレンチ 差込角 9.5mm(3/8インチ) ETR3-25」
「E-Value プレセット型トルクレンチ 差込角 9.5mm 20~110N・m ETR3-110」
年間のオートバイの盗難届けの件数は約1万1千件。これ自動車の約1.5倍です。そして検挙率は14.9%(2017年)。盗まれたらほぼ戻ってきません。
盗難場所も駐輪場、駐車場、自宅敷地内が83%なのでどこでも盗まれる状況です。
そんな時に安心なのが盗難保険。僕も加入しているバイク盗難保険『ZuttoRide Club』なら、バイク本体だけでなく、パーツ単位で保証してくれるので安心ですね。
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チェック方法
- 素人測定した結果なのであくまでも”参考”としてご覧ください。
正確にチェックするのであれば「ハイオス トルク計測器 HP-10」のようなものを購入すれば、正確にチェックできますが・・・高い!数千円のトルクレンチの校正のために、10万円以上なんて出せません。
ということで簡易的にチェックします。
吊りばかりで簡易的に確認する
ということで超簡易的に確認します。その方法とは吊りばかりでチェックする方法です。
トルクというのはNmの単位が示す通り、長さと力の関係です。なのでトルクレンチで設定したトルクと、実際にトルクレンチの長さを換算すれば必要な力がわかります。
でその計算式は下の通りとなります。
- 力(kgf)=設定トルク(Nm)✖️0.101972(kgf・mに換算)➗トルクレンチの実際の長さ(m)
で簡単に求めることができます。例えば下の画像の場合は長さが0.3(m)です(後で0.3(m)のところに吊ばかりをかけるので)。
トルクレンチの設定値を20(Nm)とすると
20✖️0.101972➗0.3=約6.8kgf
となります。この値を吊ばかりでチェックしていきます。購入した吊ばかりは「高森コーキ(Takamura Kohki) デジタル吊りばかり ブラック 6.5×2×20cm WORLDBOSS(ワールドボス) DHS-020」です。これをトルクレンチに引っ掛けて荷重を計測します。
「高森コーキ(Takamura Kohki) デジタル吊りばかり ブラック 6.5×2×20cm WORLDBOSS(ワールドボス) DHS-020」
試験装置はこんな感じ。ラックにボルトを締め付けて供回りしないように固定した状態で、トルクレンチをかけて吊ばかりを引っ掛けた状態で荷重をかけていきます。
実験結果
実験結果は以下にようになりました。
まず長い方ですが低トルクであるほど精度が小さく、トルクを大きくするに従って精度が大きくなっていきます。しかし、最後の40(Nm)では少し精度が小さくなりました。
おそらく長い方のトルクレンチは一時期ある一定のトルクに固定した状態で収納していたので、特にトルクの小さい方で誤差が発生したと思います。
▼プレセット型トルクレンチの保管方法
トルクレンチ7つの誤解 その⑥ 【使い終わったら、まとめて収納!?】
内部のスプリングのへたりを最小限に抑えるため、トルク値設定を「最小値」に戻しましょう。
また、結露による錆の発生や、ほこりのかみこみなどが原因となって、測定精度が低下する場合があるので、付属の専用樹脂ケースに入れ、高温・多湿やほこりの多い場所は避けて保管してください。
という工具メーカーの見解の通り、最小値にして保管しなかったので精度が狂った可能性がありますね。トルクが大きい方にズレていないのでまだ良いですが(オーバートルクでねじをダメにする方が怖い)。
一方で短い方のトルクレンチですが、こちらも同様といえば同様の結果ですね。ただし精度が90%超えるので長い方よりは正確なのかと思います。こちらも同様にトルクの小さい方に向かってズレているので、まだマシかなと思います。
Amazon激安トルクレンチまとめ
Amazonで購入したトルクレンチですがあくまで簡易的に測定した結果、多少なりともズレは見られました。しかし実際の作業で支障が出ることはないと思います。
実際に私のバイクはこのトルクレンチで作業していますが、大きなトラブル(ネジの緩みなど)発生していません。
注意しなければいけないのはトルクというのはネジ山同士の摩擦やボルトナットのあたり面の摩擦などに関係するので、必ずしもトルクレンチを使用したからといって事故が起きないというわけではありません。
- ネジ山がかけたり、傷ついているネジは交換する。
- 高トルクで締め付けるネジが伸びている可能性があるので必ず交換(バイクであればサービスマニュアルに必ず指示がある)。
- 異物は除去する。
- 手でネジがスルスルと入っていくか確認する。
- メーカーの指示に従う。
- 焼き付け防止のグリスなどは場所によって使い分ける。逆に滑りが良くなってねじ山に負担がかかる可能性がある。
以上のことを守らずに例えばボルトを斜めに挿入して締め付ければ、トルクレンチを使用してもねじ山が舐める可能性もあります。
たかがネジですが正しい作業方法で作業することにより、トルクレンチでの作業はさらに正確になるので気をつけて作業しましょう。
「E-Value プレセット型トルクレンチ 差込角 9.5mm(3/8インチ) ETR3-25」
「E-Value プレセット型トルクレンチ 差込角 9.5mm 20~110N・m ETR3-110」
「高森コーキ(Takamura Kohki) デジタル吊りばかり ブラック 6.5×2×20cm WORLDBOSS(ワールドボス) DHS-020」
年間のオートバイの盗難届けの件数は約1万1千件。これ自動車の約1.5倍です。そして検挙率は14.9%(2017年)。盗まれたらほぼ戻ってきません。
盗難場所も駐輪場、駐車場、自宅敷地内が83%なのでどこでも盗まれる状況です。
そんな時に安心なのが盗難保険。僕も加入しているバイク盗難保険『ZuttoRide Club』なら、バイク本体だけでなく、パーツ単位で保証してくれるので安心ですね。
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