【SAKUBUNレビュー】現役ブロガーが「SAKUBUN」とChatGPTを比較してみた【SWOT分析、Youtubeトークスクリプト】

世の中を賑わせている生成形AIの中で最も有名なのはChatGPTですが、それを利用したいろいろなツールも出てきています。仕事で使う人もいると思いますがどちらを使えばいいのか？なかなかわからないですよね？

そこでこの記事で紹介した「SAKUBUN」とChatGPTを比較してみました！使ってみた結果は一長一短ですが簡単に言うと

• 生成形AIの特性を理解しながら命令できる人：ChatGPT
• 仕事でAIを難しいことを考えずに使いたい人：「SAKUBUN」

と言う感じでした。

SWOT分析をしてみた

まずはSWOT分析をしてみました。SWOT分析とは経営計画などを立案する際に使用されるフレームワークの一つで、自社の内部環境と外部環境を分析してそれを掛け合わせることで、今後の事業計画などを決めていくことです。

というと実際の会社の事業計画などから分析するのが一番なのですが、さすがに自分の会社ではないとまずいので自分で会社の事業計画などを考えました。

考えた会社

SWOT分析をするにあたり以下のような会社を考えました。結構適当に考えたのですがいい感じに仕上がっているのではないでしょうか？

まぁ企業概要にプラントエンジニアリングが一言もないのに、事業概要にプラントエンジニアリングがあるっていう変な感じですが。

これを利用してChatGPTとSAKUBUNでSWOT分析をしていきましょう。

ChatGPTは命令するのが面倒！

まずはChatGPTです。こちらは前項で挙げた会社の情報をそのままコピペしてSWOT分析をしてもらいます。ただし、あくまでも分析が目的なので入力する時には

「SWOTの列挙と整理だけでなく、強みと機会、強みと脅威、弱みと機会、弱みと脅威のそれぞれを掛け合わせるのがSWOT分析なので、そこまで行ってください。」

と記入しておきます。なぜならこれは人間がやる場合もよくあるのですが、SWOTの列挙だけして満足する人がいますが、それはSWOT分析ではなくSWOTの列挙です。そこを間違わないようにChatGPTに命令しておくのです。

後からもこの話が出てきていますが、ChatGPTはとにかく正確に命令しないと思った通りの結果が出力されない時があります。

で生成結果が以下の通りとなります（ちょっと長いです）

強み (Strengths):

1. 幅広いテクノロジーソリューション提供: 革新的な技術と専門知識に基づいて、多岐にわたる業界に幅広いテクノロジーソリューションを提供できる。
2. カスタマイズされたアプローチ: 顧客のビジネスニーズに合わせてカスタマイズされたソリューションを提供する能力がある。
3. AIとデータ分析の専門知識: AIとデータ分析の分野で高度な専門知識を持ち、予測分析や戦略的なビジネスインサイトを提供できる。

機会 (Opportunities):

1. デジタルトランスフォーメーション需要の増加: 産業全体でのデジタルトランスフォーメーションへの需要増加に対応し、効率化ソリューションの提供を拡大できる。
2. IoT市場の成長: IoT技術の進化に伴い、センサーデータの活用やスマートデバイスとの連携を通じたソリューションが求められる可能性がある。
3. グリーンテクノロジーへの関心: 持続可能性の重要性が高まる中、再生可能エネルギーや環境保護技術の提供が求められるチャンスがある。
   

強みと機会の組み合わせ:

• カスタマイズされたデジタルトランスフォーメーションソリューションを提供することで、顧客の成長ニーズに応えると同時に、産業全体のデジタル化に貢献できる。

強みと脅威の組み合わせ:

• 高度なAIとデータ分析の専門知識を持つ一方で、競合他社も同様の分野で競争しており、市場での差別化が必要。

弱み (Weaknesses):

1. 新興テクノロジーへの適応性の課題: 急速に進化するテクノロジーに追いつくための能力に課題があるかもしれない。
2. 競争激化による価格圧力: 同業他社との競争が激化する中で、価格競争による利益の圧力がある。

脅威 (Threats):

1. 技術の急速な進化: 技術が急速に進化する中で、古いソリューションが陳腐化し、新たな競合が登場する可能性がある。
2. サイバーセキュリティのリスク: クライアントのデータやプラットフォームのセキュリティが脅かされる可能性があり、信頼性への懸念が生じる可能性がある。

弱みと機会の組み合わせ:

• 新興テクノロジーへの適応性を向上させることで、市場での差別化と競争力の向上が可能。

弱みと脅威の組み合わせ:

• 競争激化と価格圧力に対抗するために、効率化と付加価値の提供が求められる一方、技術進化やセキュリティリスクへの対処が必要。

結果としては、経営工学の専門家ではないので詳しくはできないですが面白いのがやはり機会と脅威のところですかね。強みと弱みは入力した内容から説明できますが、機会と脅威のところは入力した内容からは判断できないので、現在の社会情勢などを加味して考える必要があります。

それを考慮するとDX、IoTや地球温暖化対策、また同業他社との競争などそれなりに考えられることは書いてくれている印象です。

重要なのはここで終わせずに分析をし続けていくことです。AIはあくまでも現在収集した情報からベストと思われる答えやデータを列挙しているだけなので、その答えをどう判断するかは人間の仕事ですね。

なお、本来であれば表にして整理するのが正しい方法なのですがそこまではできませんでした。本来であれば強み、弱み、機会、および脅威を列挙してそれらを掛け合わせた結果も表にするまでがSWOT分析です。

表にはしてくれたけど掛け合わせ分析のみでちょっと内容も不足しているかな？

私の命令の仕方が悪かったせいかもしれませんが、表にまでしてくれると完璧でしたね。

手軽さはSAKUBUNに軍配！

一方「SAKUBUN」ですが、まず500文字しか入力できないのでその時点で情報量が不足しますよね。この点はChatGPTと比較するとマイナスです。

で、実際には内容を整理して下の写真の用に入力しました。

でその結果です。

【内部要因】

• 強み：
• 技術力と知識：企業はデジタルトランスフォーメーション、AI、IoT、サイバーセキュリティ、持続可能なテクノロジーなどの分野で高い技術力と知識を持っている。
• プラットフォームの開発能力：クラウドベースのアプリケーションおよびプラットフォームの開発において、企業は優れた能力を持っており、顧客に柔軟で効率的なソリューションを提供できる。
• ビジネスインサイトの提供：AIとデータ分析の分野では、企業はビッグデータ処理と洞察を通じて戦略的なビジネスインサイトを提供することができる。
• 弱み：
• ブランド認知度：企業のブランド認知度はまだ低く、競合他社との差別化が困難な場合がある。
• マーケティング能力：企業はマーケティング能力を向上させる必要があり、顧客への価値提案や競合他社との差別化を明確にするための努力が必要。

【外部要因】

• 機会：
• デジタルトランスフォーメーションの需要増加：ビジネスプロセスの自動化と最適化、クラウドベースのアプリケーションおよびプラットフォームの開発への需要が増加しており、企業はこの需要を取り込むことができる。
• AIとデータ分析の成長市場：AIとデータ分析の分野では、予測分析と意思決定支援、ビジネスインサイトの提供への需要が急速に成長しており、企業はこの成長市場を活用できる。
• 脅威：
• 競合他社の存在：デジタルトランスフォーメーション、AI、IoT、サイバーセキュリティ、持続可能なテクノロジーなどの分野では、競合他社が多く存在し、市場シェアの獲得が困難になる可能性がある。
• 技術の進化：テクノロジーは急速に進化しており、企業は常に最新の技術トレンドに対応する必要があり、それに伴う投資や研究開発費用が発生する可能性がある。

以上の分析結果から、企業は自社の強みである技術力と知識を活かし、マーケティング能力を向上させることで、デジタルトランスフォーメーション、AI、IoT、サイバーセキュリティ、持続可能なテクノロジーなどの分野での競争力を高めることが重要です。また、成長市場であるデジタルトランスフォーメーションとAIとデータ分析に注力することで、機会を活かし、競合他社や技術の進化という脅威に対抗することが求められます。

うーん、最後の方に分析っぽいことは書いてありますがSWOT分析はあくまでも「強みと機会」、「強みと脅威」、「弱みと機会」、「弱みと脅威」のそれぞれ掛け合わせたものを分析して、自社の経営計画を決めてくことです。

今回のこれはSWOT分析ではなくてSWOTの整理に近いのでちょっと力不足ですかね・・・。500文字しか入力できないのもちょっと問題かと思います。やはり多くのデータを入力すればそれだけ詳細な分析ができるので、生成AIの力が発揮できるはずです。

しかし、「SAKUBUN」の大きなメリットは「入力するだけで全てが完了すること」です。ChatGPTではあるていど「何をしてほしいのか？」「それは何なのか？」「どのようにまとめてほしいのか？」と言うのを命令しないとできません。これはつまり「ChatGPT」の特性を理解していないと、的確な命令をすることができないので望んだ答えを得られない可能性があります。

その点「SAKUBUN」はテンプレートが用意されているので、入力するだけでAIが分析をしてくれまず。「SAKUBUN」のこの手軽さは大きな利点ですね。

動画のスクリプトを作成してみた

次に動画のスクリプトを作成してみましょう。本当はゆっくり解説動画のスクリプトを作成するようにしたのですが、「SAKUBUN」ではそのような機能がないので単純なスクリプトとしました。ここでも同様に「SAKUBUN」は500文字しか入力できないので、ちょっと不公平感は存在しますが作成してみましょう。

今回参考にしたのは「【プラント設計の基礎】プラントの現場監督・施工管理とは？仕事内容、キャリア、学ぶべきことを解説」です。この記事をChatGPTで500文字程度に要約してもらいました。なぜChatGPTで要約したかというと、こちらも同様に「SAKUBUN」では500文字入力できないからです。

そして要約した結果が以下の通りとなります。

プラント建設の現場監督は、きつい・きたない・きけんなイメージがあるが、建設の重要な仕事。施工管理や現場監督は安全管理、納期、予算を含む重要な役割。安全管理は最優先で、危険な作業を適切に管理。工程管理はスケジュール通り進まず、遅れを取り戻す能力が必要。お金の管理も重要で、追加工事やレンタル費用を考慮。品質管理も重要で、図面通りの施工や材料の確認が必要。施工管理経験は設計に活かせる。現場作業員との関係構築も大切。プラント建設のスムーズな進行に欠かせない。施工監督のキャリアプランはステップごとに進化。全体的に、施工管理の経験はプラントエンジニアのスキル向上につながる。

これをChatGPTと「SAKUBUN」でスクリプトを作成してみましょう。

トークスクリプトはどちらもできはすごい！

トークスクリプトに関してはどちらも完成度としては非常に高いなと感じました。500文字の文章から仕事内容や必要な能力、キャリアプランなど各項目で抜粋してトークスクリプトを作成してくれました。実際の記事が下になります。

ChatGPTの場合

（イントロ）
こんにちは、みなさん。今日はプラント建設の現場監督についてお話しします。現場監督とは、プラント建設の重要な仕事を担う人たちですが、一般にはきつい・きたない・きけんなイメージがあるかもしれませんね。しかし、実際にはその役割はとても大切で、プラント建設を成功させるために欠かせない存在なんです。

（セグメント 1: 仕事の重要性とイメージのギャップ）
どうしても現場監督ってきつい・きたない・きけんというイメージがありますが、その実態は違います。プラント建設の仕事は、建設の現場で行われるため、実際の設計を現実に昇華させる重要な仕事。プラントエンジニアとして、現場で指示を出し、施工に関する指導を行う役割も担うことがあります。

（セグメント 2: 仕事の内容と役割分担）
施工管理や現場監督の仕事内容は、単に工事の進捗状況を確認するだけではありません。安全管理、納期、予算など、多岐にわたる役割を果たす必要があります。例えば、安全管理は最優先で、プラント建設の現場は危険がいっぱい。高所作業や危険物の取り扱いなど、しっかりとリスク管理を行うことが重要です。

（セグメント 3: 工程管理と課題）
プラント建設の工事はスケジュール通りに進むことが稀で、遅れる要因も多数。工程管理のスキルが求められます。遅れた工程をどう取り戻すか、臨機応変な調整が必要です。作業員との協力も不可欠で、時には頭を下げて協力をお願いすることも。

（セグメント 4: お金の管理と品質管理）
工事の遅れは費用も増やすことにつながります。お金の管理も重要で、無駄な追加工事やレンタル費用を避けるためにも注意が必要です。また、品質管理も欠かせません。図面通りの施工や材料の確認が必要で、品質に問題があれば後で修正するのは手間がかかります。

（セグメント 5: 経験の活かし方とキャリアプラン）
プラント建設の現場監督の経験は設計にも役立ちます。設計者として、施工性や工程を考えた設計ができるようになるのです。現場で学んだ経験を活かすことで、より効率的な設計が可能になります。

（アウトロ）
まとめると、プラント建設の現場監督はきついイメージとは裏腹に、プラント建設の成否に大きく影響を与える重要なポジションです。安全管理、工程管理、お金の管理、品質管理など、多岐にわたる役割を担い、その経験を活かして設計にも貢献できるという魅力があります。みなさんもプラント建設の世界に興味があるなら、現場監督としてのスキルを磨いてみてはいかがでしょうか。

SAKUBUNの場合

皆さん、こんにちは！今日は、プラント建設の現場監督についてお話ししたいと思います。プラント建設の現場監督には、きつい・きたない・きけんなイメージがあるかもしれませんが、実は建設の重要な仕事なのです。

まず、現場監督の役割についてお伝えします。現場監督は、安全管理、納期、予算を含む重要な役割を果たしています。安全管理は最優先であり、危険な作業を適切に管理することが求められます。工程管理も重要で、スケジュール通りに進まない場合には、遅れを取り戻す能力が必要です。また、お金の管理も重要な要素であり、追加工事やレンタル費用などを考慮しなければなりません。さらに、品質管理も欠かせません。施工は図面通りに行われ、材料の確認も行われなければなりません。

現場監督の経験は、設計にも活かすことができます。施工管理の経験を通じて、設計の視点や問題解決能力を磨くことができます。また、現場作業員との関係構築も大切です。円滑なコミュニケーションを図り、現場の作業員との信頼関係を築くことが、プラント建設のスムーズな進行に欠かせません。

さらに、施工監督のキャリアプランはステップごとに進化していきます。経験を積み重ねることで、より高度な仕事に携わることができます。全体的に言えば、施工管理の経験はプラントエンジニアのスキル向上につながるのです。

最後に、プラント建設の現場監督はきつい・きたない・きけんなイメージがありますが、その仕事の重要性を再認識していただきたいです。施工管理の経験は、設計にも活かせるだけでなく、プラントエンジニアとしてのスキル向上にもつながります。ぜひ、現場監督という仕事に興味を持っていただければ幸いです。

それでは、今日はここまでです。ありがとうございました！

文字数で比較するとChatGPTは1047文字、「SAKUBUN」は732文字となりました。ちょっと差が出ていますが内容としてはどちらも大きな差がないと思います。ChatGPTの方が項目ごとに表示されているのでわかりやすいと思います。

結局どちらがいいのか？

フレームワークによる経営分析（SWOT分析）とYoutubeのトークスクリプトを作成しました。結果としては

と言う結果となりました。これだけを見るとChatGPTの方が良さそうですが、ChatGPTではしっかりとした指示や命令をしないと思った結果が出てこないと言う特性があります。

その分「SAKUBUN」はテンプレートが用意されているのでその通り入力していけば、結果を得ることができると言う手軽さがあります。そのため

と言う感じで使い分ければいいと思います。

なお、「SAKUBUN」の料金はスタンダードプランとして9800円（税抜）/月となります。無料で使用できるChatGPTの比較すると少し割高に感じるかもしれませんが、100種類を超えるテンプレートを使用することができるので、仕事で毎日使用したい人で簡単にAIを使用したい人にとっては非常にお買い得だと思います。

100以上のテンプレートをいちいち考えてChatGPTを使用するのは、かなり面倒ですからね。

自分のAIの使用の仕方をよく考えてどちらがいいか選んでみてください。