プラント建設現場の経験を利用してプラントエンジニアとしての能力を高める!







プラント建設の仕事はもちろん建設現場で行われるので、プラントエンジニアとなったからには現場で施工に関して指示するために、現場に駐在することも多々あります。

いわゆる現場監督やフィールドエンジニアと呼ばれるものですが、大手エンジニアリング会社であれば配管担当・建設担当・電気担当などに分かれますが、中小企業になると一人ですべてをやる必要があります。

この現場での経験は慣れないと非常に大変です。なぜなら知り合いでもない、もしかしたらその現場で初めて会う作業員の人にあれこれ指示しなくてはなりません。さらに図面に間違いなどがあればその場でどのように施工するか指示し、常に安全と納期と費用を気にしながら作業していくので非常に大変な仕事です。

しかし、プラントエンジニアとしての能力を伸ばしたいのであれば、現場での経験は決して無駄にはなりません。むしろ非常に役に立ちます。

その為なんとなく建設現場に行くのではなく、次の設計にいかせることを学びに行きましょう。

プラント建設現場で学びたいこと1:実際の施工方法

配管図や配置図などを設計する際に考えて欲しいことが、実際にどうやって施工して完成させるかです。プラントは図面だけでは完成しません、必ず施工を伴って完成します。

だから、図面を書く際はもちろん設計通りに図面をきれいに仕上げることも重要ですが

どうやって施工する?

と、いうのを常に考考えることが重要です。

もちろんこういうのは施工業者任せにしてもいいのですが、僕は基本的にはそういうことはしません。なぜなら施工業者は自分たちのことしか考えていないので、時には不要なクレーンや施工方法などで施工するときがあります。例えば

  • 施工業者に任せ切りにしてやりたいようにさせた結果、追加工事などが発生し、思ったより費用がかかった。事前図面に基づいて打ち合わせをすれば防げるミスだった。
  • 機器の配置の際に搬入ルートを考えてなかったので、むだな横引きの費用が発生した。搬入ルートやレッカーの配置も完全でなくてもある程度は図面上で考えておくべきであった。
  • 配管図で現合の位置をしっかり記載しなかったので、全てプレハブで製作してきた結果合わないところが多数あった。事前に図面上に現合の位置をしっかり記載すれば防げたミスだった。
  • サポートの数が少なかったので無駄にカニクレーンの費用が発生した。現地工事のことも考えてサポートを配置すべきだった。

以上は全て僕が経験してきたことです。結局、図面ありきで仕事をするのは当たり前ですが、どうやって施工するかも考えないと、時間や費用が無駄になってしまいます。
そのためにはどうすれば良いか?

まず、発注者的な考えをやめましょう。

僕の後輩でも

「これ、どうやって据え付けるの?」と聞いたら

「吊ればいいでしょ」

と、簡単に返事をされて切れそうになったことがある。

その時の工事は、既にできた新築の建屋の中に機器を据える工事であったので、建屋の中を傷つける事は厳禁でした。搬入物の重量も全て合わせると500kgを超えているし、物はパレットで来るという。

台車の域をはるかに超えているし、まさか工場でもない建屋の中にフォーク入れるのか?搬入口もただの機械扉だがプラットフォームがない。どうやって引き込むのか?

結局、バラして持ってきてもらってなんとか据付は完了しました。

発注者目線で見ると、工事の本質つまり施工する時に何が起こるのかが見えてこない時があります。必ず施工する側の目線で物を考えることをお勧めします。

プラント建設現場で学びたいこと2:工事計画の立て方

プラント建設では100tを超えるレッカーを使用することも珍しくはないですが、そのような大きなレッカーを使用するときは細かい工事計画を立てることが重要になります。

単に据付日時ではなく、何時に入場して、何時までにカウンターウェイトなどを取り付け、何時から据え付けを開始するのか?横倒しでタンクを納入するのであれば、どのようにレッカーを配置して、どのように立て起こして、どのルートでトラックは退場するのか?

これらを、事前に計画しておかないと気づけば据付開始予定から2時間遅れていたり、トラックが退場できないという不具合が生じます。

その為、どのようにタイムスケジュールを立て、どのようにレッカーを配置し、どのように客先に説明するかをよく勉強することをお勧めします。それだけでなく、全体な工事の進捗管理などを学ぶことができれば、プラント建設の全体スケジュールを計画するにも役に立つはずです。

プラント建設現場で学びたいこと3:作業員との付き合い方

現場の作業員で毎回同じ現場に来る人はいないと思います。というかいません。

毎回、新しい人と仕事をすることになります。その際に重要なのが作業員の人の性格や仕事の仕方を早く理解することです。

これは非常に重要なことで、現場監督はときには無理を聞いてもらうことも必要です。そういう時に、どういう頼み方がベストになるのかよく観察しておくことが必要です。

もちろん、お金の関係なのでお金を払う以上仕事をしてもらうのが当たり前ですが、とはいいつつも相手は人間なので心と心の付き合いになることもあります。

現場工事を順調に終わらせるためにも、作業員との付き合い方はよく勉強しましょう。

プラント建設現場で学びたいこと:まとめ

工事はその前段階も重要ですが、やはりいかに現場工事をスムーズに事故なく進めるかにかかっています。

自分は設計だからとはおもわず、現場のことも考えることのできる人間になると、それだけ仕事もスムーズに進んで行きます。

図面だけでなく、全ての書類を現場目線でも見ていけると一歩進んだ設計ができると同時に、さらに低価格・短納期を目指すことができます。