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【プラント設計の基礎】プラント図面を正確に書く・読むことの重要性【勉強法、参考書】

2017年10月3日

モノ作りに欠かせないものの一つが図面ですが、プラント建設でも例外ではありません。

しかし、イマイチ図面の重要性というものを理解しておらず、あまり積極的に勉強してくれないのが図面の書き方などです。

全ての物づくりと同様にプラントエンジニアリングでも図面は必須です。その重要性をいろいろ書いていきたいと思います。

 

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なぜプラントエンジニアにとって図面が重要なのか?

もちろん図面だけ書く・読むことができればいいというわけではないですが、物を作るのに図面は必須です!

そもそも設計者と製作者の意思疎通のツールとして図面というものは必須です。

設計者の「こういう思想で設計した」「こういうふうに製作してほしい」等の設計者の思想を製作者に伝えるツールとして、図面は必須ですよね。

同じようにプラントエンジニアの仕事はどのようなプラントであっても必ず図面をもとに仕事が進んでいきます。

つまり、自分で図面を書くにしろ書かないにしろ、図面に関する正確な知識が最終的な仕事の結果にかかわってきます。

現在はCADソフトの発達によりとりあえずパソコンを操作することができれば図面を作成することができます。そんな時代だからこそ、図面に関する正確な知識を身につけることで、周りよりも一歩先に進んだエンジニアになることができます。

なぜ図面は重要なのか?
  • 全ての工業製品は図面を通して作られる。
  • 設計者と製作者が意思を疎通できる唯一の方法が図面のみ。
  • 図面がなければモノ作りは成り立たない。
  • 設計者の意図するものを作ることができなければ、製作者がどのように作っていいのかもわかりません。

つまり、図面にはモノ作りに必要な全ての情報が記載されているといっても過言ではありません。

そういう意味で図面の正確な書き方、読み方はエンジニアであれば必須の能力であります。

実際の図面の取り扱われ方

とはいってもCADの普及で設計に関する知識の全くない人でもある程度綺麗な図面は掛けてしまうのが問題ですね。

ところが、実際はそうでもありません。蓋を開けてみるとCADが普及した現在では操作方法さえわかれば誰でも図面がかける世の中になっています。

決して悪いことではありません。データで一元管理することができるようになったお陰で、過去のデータの保存やそれをもととした修正や製作などを簡単にできるようになっているからです。

しかし、誰でも操作できることにともない図面の書き方がわかっていない人(業者)が図面屋として存在しているのも事実です。とくに3Dで配管図面を描き、自動でスプール図や材料表を出力してくれるソフトを使用すれば、なにも考えずにパソコンが全てをやってくれます。

結果として、人間の負担は減るかもしれませんが出来上がった図面はなにかおかしいということも大いにあり得ます。

僕の体験したおかしな図面
  • 水配管が門型で多数記載されており、なおかつエア抜き等が全くない。
  • フランジがほとんどないので、機器回りのメンテナンスが事実上不可能。また、現場溶接ばかりになり現場工事の負担が大きい。
  • 配管ルートばかり考えてサポートのことを考えずに図面を書いたのでサポートが不足しており、施工が非常に難しかった。また、配管の振動が大きく結果としてサポートの追加工事が必要となった。
  • 蒸気を本管から下向きに枝菅を取り出している。
  • レデューサーの使い方を間違っている。
  • 現場溶接とプレハブ製作の範囲を考えていない。

実際はこれよりもっと数多くの不具合があったのですが、このようなことが実際の現場で多数起こっていました。また、上記にあげたことは配管設計者ならば誰もが理解していることです。

つまり、配管設計のことを知らない人間が図面を書いたとしか思えない状況でした。

そしてすごいことが「こんな図面に金払えるか!」とクレームを入れた所

「うちの会社ではこれ以上のレベルは無理です」

と、言われて唖然としました。

プラントエンジニアとして何をすべきか?

こんな感じで外注業者の書く図面がひどい場合は・・・もう付き合いをやめるしかないですね。そのためにも正確な知識が必要なわけです。

図面を外注する際はその業者のレベルをよく知る必要があります。もし、新規の業者を使う場合はその業者の作成した図面を一度見せてもらいましょう。いくら安くても、図面のレベルが低ければ苦労するのは自分達なので使わないことをおすすめします。

また、業者によっては図面のレベルに関してクレームを出すと

  • 「うちのレベルではここまでしかかけませんので、データはあげるので残りは御社でお願いします。でも、できた分の料金は請求します」

と、図面屋としてのプライドの欠片もなく、ただ単に金儲けしか考えていないやつもいますので気を付けましょう。こちらも顧客に良いものを提供してお金を頂いているわけなので、まともな図面をかけない業者にお金を支払う必要は全くありません。

そんな業者はとっとと切ることをお勧めします。

プラントエンジニアとしての図面の重要性を理解し知識を高める。

いくら外注業者に発注しても最終的に責任を取るのは自分たちです。そのため外注任せにしたからOKではなく、外注に厳しく指摘できる能力が必要です。

図面の質の悪さを指摘するのも、よい図面屋や悪い図面屋の判断をするにも、まず自分が図面に関してスペシャリストでなければいけません。相手にぐうの音も言わせないくらいの知識を持つことによって初めて、業者の選定やクレームを出すことができます。

よく

  • 「今は図面は外注できるから図面の知識は必要ない。」

と、いう人がいますがエンジニアとしてプライドが全くない発言であり、あきれてしまいます。自分の設計した通りのモノができる図面か? 製作上の問題はないか? 予算は大丈夫か?

このようなことを判断するのは図面屋ではなくてエンジニアです。

ですので、エンジニアであるのであれば自分の設計したものに対する図面の知識は、最低限身に付けておかなければなりません。そのような意味でもエンジニアは図面の知識が必要なのです。

図面の勉強の仕方、参考書について

まず、図面に関しては書き方はJISに記載されていますので、それに準拠した方法で記載する必要があります。

おすすめはJISにもとづく 標準製図法(第15全訂版)です。

JISにもとづく 標準製図法(第15全訂版)

とりあえず、これを持っておけば書き方で困ることはないと思います。

さらに、製図だけでなく幅広い情報を得るためにJISにもとづく機械設計製図便覧(第12版)も購入することをおすすめします。

JISにもとづく機械設計製図便覧(第12版)

2つ合わせて6000円しますが一生使えると思ったら安いものです。

たまに

「このような教育は会社がやるものだから会社が購入して提供すべきだ。」という意見を聞くことがあります。

確かに間違っていないのかもしれませんが、自己投資というのは決して無駄にならないはずです。他の同期に差をつけるためにもこのような自己投資は惜しまないことをおすすめします。

JISにもとづく 標準製図法(第15全訂版)

JISにもとづく機械設計製図便覧(第12版)

プラントエンジニアにとっての図面の重要性:まとめ

まとめ
  • 図面というのはある意味非常に単純で軽視されがちだが、工業製品を製作するには必須なもの。
  • 図面の良否が最終的には製品の品質まで左右する。
  • 外注任せにしない最後は自分が責任を取る。
  • 図面の重要性を理解することが仕事のできるプラントエンジニアへの第一歩

JISにもとづく 標準製図法(第15全訂版)

JISにもとづく機械設計製図便覧(第12版)

 

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