本格的な夏がくる前に隼のクーラントを交換しました。
実はクーラントを変えてから2年位しか経過していないのですが、2019年のBike!Bike!Bike!のイベントでオーバーヒートさせてしまいました。
まぁそこから二年経っていますし、車検の時期なので自分で交換してみました。
＞＞オーバーヒートさせたときのBike!Bike!Bike!
年間のオートバイの盗難届けの件数は約１万１千件。これ自動車の約１.５倍です。そして検挙率は14.9%(2017年)。盗まれたらほぼ戻ってきません。
盗難場所も駐輪場、駐車場、自宅敷地内が83%なのでどこでも盗まれる状況です。
そんな時に安心なのが盗難保険。僕も加入しているバイク盗難保険『ZuttoRide Club』なら、バイク本体だけでなく、パーツ単位で保証してくれるので安心ですね。
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購入したのはお安いクーラント
クーラント自体はとても安いものを購入しました。
購入したのは「古河薬品工業(KYK) ロングライフクーラント」です。Amazonで2リットル800円と非常に格安です。
バイク用ではありませんが基本的には冷却水というものはバイクも車も同じなので、全く問題ありません。
中にはプロピレングリコールを使用して環境に配慮したものもありますが・・・まぁ基本性能は変わらないので問題ありません。
ちなみにこれは現液なので薄めることが必要です。基本的に軟水であればいいので日本であれば水道水でもよいのですが、少しでもラジエーターへの悪い影響を減らすために精製水を購入しました。
私は「【第3類医薬品】精製水Pワンタッチ式キャップ 500mL」を購入しましたが、「古河薬品工業(KYK) 高純度精製水クリーン&クリーン 2L」の方が安かったですね。
古河薬品工業(KYK) 高純度精製水クリーン&クリーン 2L
クーラントの廃棄の仕方。下水に流すのは絶対ダメ！
クーラントの主成分であるエチレングリコールは毒物です！なので下水にそのまま捨てることはできません！
ネット上の記事を見ると水で希釈すれば下水に流しても良いという記事を見かけますが・・・絶対にやめましょう！
ということで捨てるのにちょっと困るのですが、私はペット用のおむつシートで吸収剤を作りました。
要は高分子吸収ポリマーですね。今回購入したのは「P.one 男の子・女の子のためのマナーパッド3Lサイズ 8枚入」です。
これならペットショップで簡単に手に入ります。同じことであればおむつでもOKです。
段ボール箱に袋を入れてその中にマナーパッドを敷けば簡易的なクーラント処理BOXの完成です。
ただ結構いい値段がするのでAmazonで「高吸水性樹脂」を購入したほうが安上がりです。
P.one 男の子・女の子のためのマナーパッド3Lサイズ 8枚入
プロピレングリコール製は？
一般的なクーラントはエチレングリコールですが、今では環境への影響が少なく人体への毒性も少ないプロピレングリコール製のクーラントもあります。
「キジマ(Kijima) クーラント ケミテック(KEMITEC) PG55HQ ピンク 2.2リッター ZKM-HQ201」など、希釈済みのものもあります。ちょっとお高いですが。
プロピレングリコールは毒性が少ないので食品工場などでの冷却水にも使用されますが、毒性が少ないからといって下水に流すのは厳禁です！
必ず回収して各自治体で決められた廃棄方法で廃棄しましょう。
まず「ラジエーターフラッシュ」で洗浄
クーラント交換の前にまずラジエーター内を洗浄します。洗浄に使用するのは「ワコーズ RF ラジエーターフラッシュ 速効性ラジエーター洗浄剤 500ml R120」です。
いかんせん古いバイクなので少しでも冷却性能の向上を図るためです。
本来であれば一度クーラントを全て抜いて、水で希釈した「ラジエーターフラッシュ」を注入するべきなのですが、面倒なので「エア抜キポンプ」でクーラントを抜いて抜いた分を注入しました。大体250ml位注入します。
投入したら本来であればアイドリングでいいのですが、ご近所迷惑なので10分ほど自宅の近くを走ってきました。
ワコーズ RF ラジエーターフラッシュ 速効性ラジエーター洗浄剤 500ml R120
クーラントを抜くときはこぼさないように！
フラッシングを終えたらクーラントを抜きます。その前にエンジンが完全に冷えるのを待ちましょう！
隼はドレンボルトがないのでウォーターポンプ下のホースを外すしかありません。このホースを外すと勢いよく出るので、最初はラジエーターキャップを締めたまま行いましょう。
こんな感じでドボドボ出るので、下には必ず受け用のコンテナなどをおいておきましょう。
クーラントは薄いほど冷却性能はいいけど取扱説明書に従おう！
クーラントを抜いたら水道水で適当に洗浄しましょう。「ラジエーターフラッシュ」が残っているかもしれないですからね。
クーラントを入れる前に希釈する必要がありますが、基本的にクーラントは薄いほど冷却性能は上がります。
ではなぜ水ではだめなのかというと
- 水だけだと凍る。
- シリカなどが凝縮する可能性がある。
- 金属を腐食させる。
以上の理由からクーラントを使用するわけですね。だからといって薄くすると寒冷地では凍結によるラジエーターの破損（水は膨張するので）などが発生する可能性があるので、注意が必要です。
今回は正直言うと30%で良いのですが、隼の取扱説明書は50%と規定されているのでそれに従います。
そして今回は少しでも冷却性能を上げてクーラントの寿命を伸ばすために「クーラントブースター」を投入します。
なので今回はクーラント1.5L、クーラントブースター0.25mL、精製水1.5Lで冷却水を作りました。
ワコーズ CLB クーラントブースター LLC性能復活剤 250ml R140
投入はエアを抜きつつ行う
肝心のクーラントの投入方法ですが
- 外したホースを再度接続する（ドレンプラグのある人はドレンプラグを戻す）。ホースの内側に薄くシリコングリスを塗ると密着性アップとホースを挿しやすくなる。
- ラジエーターからクーラントを投入する。
- 時々左右にゆすりながらエアを抜く。
- 満タンにまで入れたら一度エンジンをかける。
- そのまま放っておくとエアが抜けてくる。
- エアが抜けてこなければラジエアーターキャップを取り付ける。
- もう一度エンジンをかけ、水温計の針が上がるまで放置する（少し上がるくらいでいい）。
- エンジンを止め慎重にラジエーターキャップを外す。
- クーラントがあふれればOK。溢れなければエアが抜けきれていない。
- ラジエーターいっぱいまでクラントを入れて、キャップをして終了する。
という感じです。エアが抜けれなければ冷却性能が落ちるので注意が必要です。
また、クーラントは必ずしも内部のものがすべて抜けるわけではないので、少しくらい余っても気にしないでおきましょう。
ちなみに私は少し走行した後にリザーバータンクを確認した所、かなり量が減っていたのでラジエーター、リザーバータンク共にクーラントを追加しました。
なので可能であればファンが回るくらいまでアイドリングをして、リザーバータンクとラジエーター内のクーラントの量を確認するのがおすすめです。
高吸水性樹脂でクーラントを処理してみた。
ということで高吸水性樹脂も購入した見ました。購入したのは「Newsorb （ニューゾーブ）」です。
実際に見てみるとサラサラしたグラニュー糖のような感じで本当にこれが吸水するのかちょっと心配になります。
実際に吸水させてみるとクーラントの濃度が濃いとあまり給水しないようで、結構薄めた所ぐんぐん吸水していきます。
完全に水を吸水するとおからのようにボロボロした状態になります。後は新聞紙に包んでポイしましょう。どのゴミかわからない場合には各自治体に問い合わせてください。
クーラントの処理はガソリンスタンドやバイク用品店に持っていけば処理してくれることも多いですが、中には何が入っているかわからないという理由で断られることもあるそうです。
そのため、このように自分で処理できるのが一番いいですね。
真夏のオーバーヒート防止に！クーラントは定期的に交換を！
クーラントは水冷式バイクの重要な要素です。基本的に車検ごとの交換が推奨されていますが、私のようにオーバーヒートを起こさない限りはもう少しサイクルを長くしても良いでしょう。
ただし、自分でやる場合は必ず下水には流さないように！少しでも不安があればバイク屋に頼むのがおすすめです。
- 古河薬品工業(KYK) ロングライフクーラント
- 【第3類医薬品】精製水Pワンタッチ式キャップ 500mL
- 古河薬品工業(KYK) 高純度精製水クリーン&クリーン 2L
- P.one 男の子・女の子のためのマナーパッド3Lサイズ 8枚入
- Newsorb （ニューゾーブ）簡易トイレにも最適：約１００回分 高吸水性樹脂（１kg）自重の約４００倍から７００倍もの水を吸収してゲルを形成。用途例は、農業・園芸用、保冷剤、残土処理剤、結露防止壁紙、ゲル型消臭 (1 kg)
- ワコーズ RF ラジエーターフラッシュ 速効性ラジエーター洗浄剤 500ml R120
- エア抜キポンプ
- ワコーズ CLB クーラントブースター LLC性能復活剤 250ml R140
年間のオートバイの盗難届けの件数は約１万１千件。これ自動車の約１.５倍です。そして検挙率は14.9%(2017年)。盗まれたらほぼ戻ってきません。
盗難場所も駐輪場、駐車場、自宅敷地内が83%なのでどこでも盗まれる状況です。
そんな時に安心なのが盗難保険。僕も加入しているバイク盗難保険『ZuttoRide Club』なら、バイク本体だけでなく、パーツ単位で保証してくれるので安心ですね。
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