エネルギー管理士とは
規定量以上のエネルギーを使用する工場は、第一種エネルギー管理指定工場に指定され、このうち製造業、鉱業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業の5業種は、エネルギーの使用量に応じてエネルギー管理士免状の交付を受けている者のうちから1人ないし4人のエネルギー管理者を選任しなければならない。 Wikipediaより引用
と記載のある通り、大量にエネルギーを消費する工場ではエネルギー管理者となる為に必須の資格となっています。
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大きな工場で設備管理の人間であればエネルギー管理士は必須の資格です。
- 第一種エネルギー管理指定工場に指定された場合は持っておいて損はない資格です!
そんなエネルギー管理士ですが取得するには二つの方法があります
- 試験 :一般財団法人省エネルギーセンターが毎年夏に行うエネルギー管理士試験に合格する。受験資格は無し
- 研修: 燃料等(電気)の使用の合理化に関する実務に研修申込時までに3年以上従事していることをもって、エネルギー管理研修を受けることができる。
普通に考えて研修のほうが楽そうですが、これは1週間ほぼ勉強漬けとなり最終日に試験という地獄の講習(らしい)です。 ただし、試験と比べると圧倒的に合格率は高いようです。
僕の場合は「3年以上従事」のところで引っかかってしまい、そんなに待てないので受験しました。
そんなエネルギー管理士の資格試験について、僕が合格したときに使用した参考書や過去問、勉強方法を紹介していきます。
エネルギー管理士の参考書は研修の参考書を手にいれろ!
- エネルギー管理研修で配布される参考書は本番の勉強にも十分活用できます。もし社内で持っている方がいれば貸してもらいましょう!
のっけから何を言ってるかよくわからない人もいると思いますが、エネルギー管理士の参考書は研修で配布される参考書が一番です。 しかし、これはヤフオクでもかなり高い!もし周りに研修で合格した方がいたらもらいましょう!
3冊ありますが1冊は電気なので関係ないです。 中身は過去問だけでは解説が不足している計算式なども解説されているので、理解するのにとても役立ちます。
他に機器類も図を用いて解説されているので、実務であまり関わらないところでも視覚的に学ぶことができます。
また、過去問も購入しておきましょう。個人的には「2021年版 エネルギー管理士熱分野模範解答集」か「2021年版 エネルギー管理士(熱分野)過去問題集」がお勧めです。
エネルギー管理士の研修参考書の入手方法
私が参考書としておすすめするエネルギー管理士の研修参考書ですが、基本的に研修に参加した人しかもらえないので普通に購入することはできません。 ということで手に入れる方法は
- 研修に参加して試験に合格した人から譲ってもらう。
- ヤフオクなどで落札する。
のどちらかしかないのでどうしてもすぐに欲しい場合はヤフオクしかないでしょう。
ヤフオクを利用する場合は「Yahoo!プレミアムに登録」するのがおすすめです。 Yahoo!プレミアムに登録すると、落札システム利用料が割引になるのと入札者認証制限のある商品に入札できます。そのためぜひYahoo!プレミアムに登録しましょう!
また、複数のショッピングサイトで検索したい場合は「オークファン」で一気に検索するのもおすすめです。ヤフオクだけでなく楽天なども同時に検索できるので非常に便利です。
エネルギー管理士に一発で合格したい場合過去問だけでは少し理解するのが難しいところがありますので、研修の参考書はぜひ購入してください!
エネルギー管理士の研修参考書が手に入らない人は市販の参考書で勉強する。
研修の参考書が手に入らなければ、市販の参考書で勉強するしかありません。購入する前にまず過去問を購入し、一通り問題を眺めてみてから自分の不得意分野のものを購入しましょう。
不得意の目安としては過去問の解説を読んでも、全く理解できないものが多いところです。
エネルギー管理士の熱分野は大きく分けて4つの科目があります。
- I. エネルギー総合管理及び法規(エネルギーの使用の合理化等に関する法律及び命令、エネルギー総合管理)
- II. 熱と流体の流れの基礎(熱力学の基礎、流体工学の基礎、伝熱工学の基礎)
- III. 燃料と燃焼(燃料及び燃焼管理、燃焼計算)
- IV. 熱利用設備及びその管理(計測及び制御、熱利用設備)
この中で自分が不得意な教科の参考書を購入しましょう。個人的にお勧めは
- 「エネルギー管理士実戦問題 熱と流体の流れの基礎」
- 「エネルギー管理士実戦問題 燃料と燃焼」
- 「エネルギー管理士実戦問題 熱利用設備およびその管理」
- 「エネルギー管理士 実戦問題 エネルギー総合管理および法規」
の4点です。 「エネルギー総合管理及び法規」は過去問だけで十分対応できます。
エネルギー管理士の勉強は取りあえず過去問を1度読んでみる。
- いきなり勉強開始するよりも過去問を一回読んで自分の得意/不得意をはっきりさせておきましょう
勉強する際はいきなり参考書を開く前に、過去問を一通り眺めてみましょう。読んでみるとわかりますが
- これは解けそう。
- これはなんとなく覚えている。
- 全く分からない
この3つくらいに問題が分かれます(法規は別ですが)。 これにより自分の不得意な分野が絞れて行きます。もちろん、解けそうな問題を全く復習しないと忘れてしまうので
- 電車の中では解けそうな問題の復習
- 家では不得意科目や計算問題を勉強
の二段階で勉強していきましょう。
エネルギー管理士の勉強期間は1年以上!?
- 僕自身も1年近く毎日勉強していました。熱分野は学生時代から不得意だったのも大変でした。
勉強時間の目安としては元々熱力学などが得意で、普段から熱計算を行っている人は半年程度の勉強で大丈夫でしょう。 しかし、熱力学が不得意で普段から熱計算を行って無い人にとっては、非常に難しい試験です。その為勉強時間は1年~1年半程度考えていた方が良いです。 また、エネルギー管理士は科目合格で翌年の試験が免除となるので、科目合格を目指すのも良いと思います。
ただ、科目合格を狙っているうちに実務経験が3年超えると研修を受けることができるのでそれも考え物です。
エネルギー管理士は近頃の省エネの動きなどを見ると非常に重要な資格なってきています。幸いなことに受験資格は無いので若いうちの取っておくことが重要です!
エネルギー管理士合格体験記:まとめ
- エネルギー管理士はエネルギーを大量に消費している工場などでは必須の資格
- 特に省エネが叫ばれている現在では需要の高い資格
- 難易度としては非常に高く講習を受講しても100%合格できるとは限らない
- 幸いにも受験資格がない試験なので新卒のころから受けることが可能
- 転職にも有利な資格なので、新卒の方にもお勧め
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