プラントオペレーターの仕事って?アホでもできる?

2020年1月20日

※アホではできません。

プラントを建設して試運転をすれば全てOKにはなりません。

いくら全自動制御で運転がかかっているとしても、いざというときのトラブルのために必ずオペレーターが必要です。

ここでは、プラントオペレーターの仕事や必要とされる知識について解説していきます。

プラントオペレーターの仕事はざっくり分けると3つ

プラントオペレーターの仕事はざっくり分けると下記のようになります。

  • 監視業務
  • 日常点検
  • 異常時の対応

では各項目について解説していきます。

1.基本的な仕事は監視業務

プラントオペレーターの基本的な仕事は監視業務です。

小規模なプラントであればタッチパネルの表示、大規模であればScadaの表示などから運転状態の監視をします。

基本的に異常状態のアラームは自動で監視して警報を発報しますが、異常な動きを起こしていないか監視をする必要があります。

例えば、工程がなぜか全然進まなくなるなどのトラブルが発生する恐れがありますので。

また、時にはサンプリングして製品の状態に異常がないか検査する業務もあります。

2.設備の日常点検も重要な仕事

設備の日常点検もオペレーターの重要な仕事です。

機器の状態をチェックすることで、事前に機器の保守点検計画を立てることができます。

大体の点検項目では許容範囲が決められているので、それを超えたら保全要員に連絡して保全計画を立ててもらう流れになります。

簡単で安全な機器の交換くらいなら、オペレーターで実施することもあります。

日常点検はとても簡単な仕事ですが非常に重要です。例えば

  • 差圧が増えてきたからフィルタの交換を計画する。
  • ポンプの振動が増えてきたのでメンテナンスもしくは交換の計画をする。
  • グリスアップ・オイル交換の頻度の確認。
  • 設備から異常な音や振動が発生していないかを確認する。

などなど、いろいろな項目をチェックしますが、日常点検により異常を発見することができれば計画的なメンテナンスを実施することができます。

これが突発故障のたびに交換していたら、プラントも停止するしお金もかかっていい事はありません。

その為、日常点検は非常に重要な仕事になります。

3.異常時の対応

例えば運転中に突然アラームが発報した際に、どのような対応をとるか?これは非常に重要です。

  • 引き続き製品を生産できるのか?
  • プラントを止めるのか?
  • このアラームの原因は何なのか?
  • 直ちに対処すべきか、それとも後日対処でもいいのか?

などを判断していかなければなりません。特に深夜や休日の場合はすぐにメンテナンスを実施できない場合もあります。

もちろん危険な状態であればプラントを停止すべきですが、とりあえずアラームを停止して生産できるのであれば生産すべきです。

そのような判断は

  • プラントのプロセス
  • アラームの種類
  • アラームが発報した際のプラントの状態

などを判断して運転継続すべきか否かを判断しなければなりません。

そのため、プラントオペレーターは自分が担当するプラントがどのように製品を生産しているのかよく理解する必要があります。

なので冒頭に「アホではできない」と書いたのです。

実は「監視業務」と書かれていながらも責任重大な仕事!

プラントオペレーターの仕事は書いたように

  • 監視業務
  • 日常点検
  • 異常時の対応

の3つだけです。また求人情報などにも「監視業務」とだけ書かれていることもあります。

それだけ見ると、本当にパソコンなどをただ見ているだけと思われがちですが、実際は責任重大な仕事です。

特に異常時に適切な対応ができずに、不良品を大量に製造した場合や、最悪な場合はプラントの運転停止や機器の故障などを起こした場合は怒られるだけでは済まないかもしれません。

実際私が建設したプラントでも、オペレーターが異常時に

  • 「これくらいならいいか」

とアラームを無視して運転をした結果、設備が異常に加熱し破損。交換に4か月程度の日数と数百万の損害を出したこともありました。

これは機械だけですが、生産停止分も合わせれば数千万円の損害が発生したことになります。

その為、プラントオペレーターは責任重大な仕事なのです。とはいっても止めたら止めたで「なんで止めるんだ!」といわれる理不尽な仕事でもあります。

3交代ならまだまし、2交代はきつい

プラントによっては365日、定修の期間以外は止まらないプラントがほとんどですから、やはり3交代や2交代になります。

私は3交代のプラントオペレーターでも身体はきついと思っていますが、2交代ではなおさらです。

ただし、勤務体系によるでしょう。

3交代の場合は

  • 朝勤→朝勤→昼勤→昼勤→夜勤→夜勤→夜勤明け休み→休み→休み

のルーティンだと最後の夜勤の日がきついですが、結構体が楽です。一方2交代で

  • 昼勤→昼勤→休み→休み→夜勤→夜勤→休み→休み

の場合は意外とよさそうですが夜勤明けのことを考えると、実質一日しか休みがありません。また、結構12時間勤務は疲れます。

ただし、以上は理想的な3交代もしくは2交代ですので、すべての工場がこのような勤務体系とは限りません。

会社によっては2週間以上ずっと夜勤という所もありますので注意が必要です。

また、有給もまともに取れないところでは体調を崩した際や、子どものイベントなどの場合も休めないので注意が必要です。

給料は意外といい

給料に関してですが、夜勤手当や休日手当をもらえる場合は同年代のサラリーマンよりも高額な給料がもらえるかもしれません。

ただし、その分身体を酷使していますので健康には十分気を付ける必要がありますね。

プラントオペレーターは単純なようで身体も頭も酷使する仕事であり、プラントを安全に、24時間安定して稼働させる重要な仕事です。

決して楽な仕事ではありませんが、社会の安定のためにも重要な仕事といえるでしょう。