プラントエンジニアのお勉強【プロジェクト成功へのカギ】








プラントエンジニアは時には数億円ものプロジェクトの中心となり、何百人の作業員を率いる時があります。そのような大きなプロジェクトの成功のカギは何でしょうか?

まず顧客要求の理解をする。

もしエンジニアがすべての顧客要求を理解せずに製品を設計した場合、その製品はエンドユーザーの期待に応えられない可能性があります。さらに悪いことに、使用中に危険を引き起こす潜在的なリスクを抱えたまま顧客が使用する可能性もあります。

製品開発を成功させるための基本的な要件は、機能、性能、制約の3つです。

  • 機能要件:製品が達成しなければならない必要稼働条件、動作方法、具体的な動きを指定する。
  • 性能要件:製品が特定の条件下での性能を明確する。
  • 制約要件:製品が動作する為の制約、例えば規制や業界標準への準拠。

これらの要件を理解し、まとめ上げることも非常に重要な点になります。

書類で仕事を進める。履歴を管理する。

成功した製品開発プロジェクトを見てみると、顧客要求が明確に定義され、途中で変更などがあっても議事録、図面や書類の改定を管理する事により全ての流れを追跡する事が出来ます。

また、議事録や図面、書類などは常にお互いの承認があって初めて有効なものとなるので、大体の書類には署名欄と受領印を押す箇所を設け、客先が受領した物を正として進めていきます。

これにより、お互いの誤解を無くし、仕事が空回りに陥る事も無くなります。

そして顧客要求に基づいて基本設計書が作られ、場合によってはそこから詳細設計仕様書が作成されます。これらの基準は、製品の開発のすべての指針となります。特にバルブや計測機器及び回転機器などの項目でリストアップされることが多いので、その段階で使用の詳細と検査基準などを載せれば、さらに客先と誤解なく仕事を進めていく事が出来ます。

顧客の要求しているものは何か?それが製品となる。

結局のところ重要なのは「顧客が何を必要としているか?」に限ります。もし、顧客からの見積もり仕様書などで具体的な指示が無ければ逆にこちらから提示する必要があります。なぜなら、製作側にとっては納入しお金をもらえば終了かもしれませんが、顧客はそれを何年も何十年も使用していきます。

その為には納入段階で顧客に使用を納得してもらい、顧客の仕様に合わせた設備を設計する必要があるからです。

時には「製作者側の標準仕様で進める」事もありますが、非常にリスクが大きいです。正確に言えば「顧客の了解なしに、製作者側の標準仕様で進めてはいけない」ということになります。

顧客は製作者側の標準仕様など知りません。ですので、顧客から情報が出ないのであれば逆に製作者側から提示し、お互い誤解の無いようににプロジェクトを進めていくべきなのです

プロジェクトマネジメントのカギはこのような段取りが非常に重要になります。

顧客と製作者が双方合意の上で仕事を行うことが、お互いにとって成功へのカギとなるのは疑いようがないですよね?

プロジェクトマネジメントの勉強にお勧めの書籍等

Amazonで「プロジェクトマネジメント」と検索すると多数の書籍が出てきますが、プラント建設のプロジェクトマネジメントの本はほとんどありません。

その為、当ブログでも記事としてまとめています。

これらの記事を参考にマネジメント能力=段取り上手を目指してほしいと思います。

プロジェクト成功へのカギ:まとめ

プロジェクト成功のカギはまず、お客さんが何を求めていて、自分たちがお客さんに何を納入するかを明確にすることです。お客が求めていないものを作っても意味がありません。

また、設計者と顧客双方の合意の下で仕事を行っていくことが非常に重要です。その為には、書類で常に記録を残していくことが重要です。

お客とも連絡を密に取り合い、プロジェクトを効率よく進めていきましょう。